移動用リフト車いす有効性の検討(2) : 座圧変化による褥瘡予防の観点より
リハビリテーション看護では,移乗介助でのスタッフの介護負担と患者の転倒・褥瘡リスクが問題となる.我々は共同で改良している移動用リフト車いす『乗助さん』の褥瘡リスクについて検討した.対象は健常人6名であり,方法は被検者に『乗助さん』のフロント補助バーで前傾姿勢を指示し,通常座位と前傾姿勢時の座圧力分布を測定した.その結果,『乗助さん』による前傾姿勢時に坐骨部圧は全員で著明に減少した.よって,本機は褥瘡リスクを軽減する可能性のあることがわかった.
電子情報通信学会技術研究報告2014. WIT, 福祉情報工学 113(481),pp.67-70