レーザー光を用いた距骨下関節アライメント計測法の開発　

距骨下関節の内外反のような足部構造の特徴を把握することは重要である．しかし，前額面上での踵骨の状態評価は経験が必要であるため信頼性が低い傾向があり，専門的な技術（経験）や主観的な解釈を必要としない客観的計測法の開発が望まれていた．そこで我々は，臨床現場でも簡易に実施できる荷重位での距骨下関節内外反の程度を体表からレーザ光を用いて計測する方法を考案して変形性膝関節症患者に試行し，レントゲン撮影で得られたデータとの相関性を調査した結果，強い正の相関が得られた．本法は，距骨下関節の測定や運動療法の効果判定として有用なツールとなる可能性が示唆された．

電子情報通信学会技術研究報告2014． WIT， 福祉情報工学 113(481)，pp．61-65