外乱による後方ステッピング出現時の関節モーメントと身体重心動揺の特性
第47回日本理学療法学術大会
本研究の目的は、不安定な状況下におけるステッピング反応、とくに一歩足を踏み出す瞬間のメカニズムに焦点をあて、身体重心の動揺特性とその制御に関与する下肢関節モーメントについて、加齢の影響を含めて明らかにした。本研究の結果から、高齢者では外乱刺激後の下方向の加速度を制御する機能が低下しており、ステップ足を離床するための支持に膝関節の伸展力が関与していることが示された。