頭部重心動揺と頸部屈筋活動からみた高齢者のステップ反応特性
日本人間工学会第54回大会
本研究では、高齢者の後方ステップ動作時における頸部および母趾屈筋の筋活動特性を明らかにした。対象は高齢者16名と若年群10名。外乱を加えた際に出現するステップ動作を静止立位時から着地期まで5相に区分し、それぞれの相における胸鎖乳突筋と母趾外転筋の筋活動を計測した。分散分析の結果、年齢と相の間に交互作用を認め、外乱からステップ開始相と片脚立位相の筋活動量において、若年群に比し高齢群で有意に高値を認めた。