外乱負荷応答時における高齢者の身体重心動揺と母趾外転筋活動との関係
第12回姿勢と歩行研究会
本研究の目的は、外乱負荷に対する後方ステップ反応時の母趾屈筋活動の特性、さらに重心動揺との関係について、高齢者の特性を明らかにすることである。対象は高齢者16名。年代とステップ期を要因とした二元配置分散分析の結果から、外乱負荷による後・下方向への加速度の制御や支持基底面の半減といった力学的な課題に、支持足母趾外転筋の活動量増大による母趾の床面把握作用で対応していることが示唆された。