不安定肢位における高齢者の足底内在筋活動と足圧中心の動揺特性との関係
第49回日本理学療法学術大会
本研究の目的は、不安定肢位における高齢者の足底内在筋活動と圧中心動揺との関連性を明らかにすることである。対象は高齢者11名。回帰分析の結果から、前方向の不安定肢位では母趾外転筋活動による母趾の床面把握作用により前後方向に足圧中心を速く移動し、短趾屈筋活動による第2から第5趾の近位指節関節の屈曲作用により左右方向に足圧中心を速く移動することで、不安定肢位における身体重心を制御していたことが考えられる。