高齢者の後方ステップ成否に関与する骨盤回旋角速度と重心変位量との関連性
第50回日本理学療法学術大会
本研究の目的は、高齢者の後方へのステップ反応の成否要因を骨盤回旋と股関節伸展の角速度、および重心変位量との関連性から検討することである。対象は高齢者19名。ステップ直後の複数歩のステップ出現と転倒リスクとの関係を明らかにしているMakiら(2004)の報告から、Multi stepをステップ「失敗(否)」、Single stepを「成功」と定義して、MultiとSingleの違いが片脚立位期における骨盤の後方回旋角速度にあることを明らかにした。