頭部と体幹部の立ち直り角度からみた高齢者の後方ステップ反応特性
第51回日本理学療法学術大会
本研究では、外乱負荷時のステップ反応における頭部と体幹部の空間上の位置変化から、高齢者の後方ステップ反応の特性を明らかにした。本研究の結果、若年群との比較から高齢群では、外乱負荷からステップ足が離地(ステップ出現)する期間における体幹部の立ち直り機能が低下している可能性が示された。加えて、高齢群では体幹部と頭部の空間上の傾き角度の類似性が示され、体幹部に対する頭部の分離(立ち直り)が困難であることが示唆された。