地域在住高齢者における脊柱可動域の性差と歩行速度との関連性
日本人間工学会第57回大会
本研究の目的は、地域在住の健常高齢者における脊柱可動域の性差および動的バランス能力との関連性を明らかにすることである。対象は健常高齢者30名とした(男性15、女性15名)。脊柱計測分析器を用いて、胸腰椎の屈曲伸展可動域を定量的に計測した。動的バランスはTimed Up and Go、10m歩行速度を計測した。統計解析の結果、胸椎の伸展可動域において男性に比し女性で有意に低値を示した。また、男性群において、脊柱全体の伸展可動域と歩行速度との間に有意な関連性を認めた。