脊髄円錐部腫瘍で下肢不全麻痺を呈し股関節の反復運動を用いた運動療法で歩行を改善した1症例
第18回日本神経理学療法学術大会
本研究では、脊髄後索障害により脊髄性運動失調を呈した歩行障害に対する理学療法について報告した。対象は胸椎黄色靭帯骨化症でロンベルグ徴候と歩行障害を呈した73 歳男性である。第10/11 胸椎高位において、胸椎黄色靭帯骨化症に伴う硬膜管の圧排および同部位の脊髄圧排が確認された。術後急性期から自転車エルゴメーターやトレッドミル歩行練習を施行したことで、転倒なく独歩で日常生活に復帰することができた。