肺非結核性抗酸菌症(NTM-PD)患者のうち、慢性痰症状(Chronic Sputum:CS)を有する者(CS+)と有さない者(CS-)の身体特性を比較し、CSが健康関連QOL(HRQOL)へ与える影響を検討した。99名のNTM-PD患者において、CS+は71.7%、CS-は28.3%であり、CS+はCS-と比較してBMIや肺機能が低く、線維空洞型の割合が高く、放射線学的に重症であった。MOS 36-Item Short-Form Health Survey(SF-36)により評価されたHRQOLスコアはCS+でより低く、CSはSF-36の精神面のサマリースコアに独立して関連していた。