日本語研究の12章
佐久間鼎は大正から昭和にかけて心理学と言語学の両分野で活躍し、その指示詞の議論はのちの研究に大きな影響を与えた。本論文では、佐久間の説を、初期の研究から『現代日本語の表現と語法』(初版)前後の文献の内容にもとづいて考察し、その独自性と心理学・音声学との関連性などを明らかにした。「研究史としての「こそあど」―佐久間鼎のリズム研究から指示詞論まで―」pp.224-236
明治書院