Conference

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Name Kakegawa Tomohito
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Title

トランスレートー厶の網羅的解析情報を利用した天然物および成分の生物作用の予測 

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天然薬物研究方法論アカデミー 第18回大子シンポジウム

Publication Date

2015/08/08

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Summary

【目的】最近、DNAマイクロアレイを用いた網羅的に解析とポリソーム調製の技術と組合せて、細胞中のポリソームに含まれるmRNAを定量する(トランスレートー厶解析)が広がりを見せている。これにより、驚くべき新しい遺伝子発現調節の情報が得られ、細胞や組織のタンパク質量の全体像(プロテオーム)に繋がる遺伝子発現の調節の仕組みを推察することが可能になりつつある。演者は、ブラジル産propolisがヒト培養細胞へ及ぼす影響を明らかにする目的で、トランスレートー厶解析を行った。
【方法】①ヒトケラチノサイトHaCaT細胞による実験創傷治癒系へブラジル産propolis AF-31の添加、あるいは②ヒト単球系THP-1細胞をpropolisの成分(moronic acid、pachymic acid)及び対照化合物のhydrocortisone添加の有無で2時間培養後、更に細胞質をショ糖密度勾配により分離し、9本のフラクションとして分取した。ポリソームフラクション中の全RNAを抽出後、DNAマイクロアレイを用いて解析した。検出強度が2倍以上あるいは2分の1以下に変化したprobeに基づき、WiKiPathwayの同定を行った。
【結果】①AF-31の添加により8系統、②moronic acid、pachymic acid、hydrocortisoneにより8、6、10系統のWiKiPathwayが有意(<0.05)に変化した。②の内3系統は3種によって共通した。①と②との間に重複したWiKiPathwaysは観察されなかった。
【考察】Propolis由来の2種のtriterpenoids及びhydrocortisoneについて、リボソームが結合した遺伝子mRNA量の調節に及ぼす活性について、この変化に基づくWiKiPathwaysの変化として記述することができた。様々な生理活性を有する化合物についてトランスレートー厶解析あるはリボソームプロファイリングのデータを集積することで、天然物の薬理的評価を行う手法の開発が可能と考えられる。

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