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発話によるストレスのための唾液中クロモグラニンA、アミラーゼ活性の測定 

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看護記録は看護の専門性に基づいて主観的項目・客観的項目に分けられて記録され、行うべき看護の実践の記録が行われていることから、後ろ向き研究では実践した看護について適切であったかどうかの評価を行うことができる。しかし、客観的項目の中に疾患による定量的な臨床検査項目はあるものの、看護ケアの効果を定量的に評価する項目はない。看護ケアの定量的評価方法の確立は、解析結果をもとにした以後の適切なケアの実施を可能にすることが期待される。
本研究では非侵襲的ストレス検査方法による看護ケアの定量的評価方法の確立を目的とする。健常な高齢者9名(男性3名、女性6名、平均年齢70.7±3.4)を対象とし、20分間昔語りをした能動的発話(ストレスなしの発話)前後あるいは20分間朗読をした受動的発話(ストレス下の発話)前後の唾液および皮膚分泌成分を生体材料として採取し、生体材料中のバイオマーカー(クロモグラニンAおよびアミラーゼ)の変化を測定した。その結果、クロモグラニンAは「能動的発話」、「受動的発話」いずれの場合も、6名(67%)が減少し、2名が上昇、1名は変化がなかった。しかし、平均値による比較では、能動的発話において、介入前に比べて介入後にクロモグラニンAの分泌量の低下が認められたのに対して(介入前:0.152 pmol/mL(S.D. ±0.056)→介入後:0.135 pmol/mL(S.D. ±0.032))、受動的発話の介入前後では変化が認められなかった(介入前:0.148 pmol/mL(S.D. ±0.023)→介入後:0.144 pmol/mL(S.D. ±0.033))。
一方で、アミラーゼ活性については、「能動的発話」では7名(78%)が減少し、2名は上昇したが、「受動的発話」では3名(33%)が減少し、6名が上昇したことからアミラーゼ活性についてはストレスとの相関性が認められた。本研究では、先行研究とは異なり、ストレス環境下においてクロモグラニンAの分泌促進が有意に認められなかったものの、分泌が上昇している被験者も認められたことから、今後症例数を増やし、他データとの相関を統計学的に解析することが必要である。

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城西国際大学紀要 第25巻 第8号 看護学部

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2017/03

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