基盤研究(C)
研究課題番号:24500797
(2012~2015年度)
本研究では,ラットを用いて運動時のマグネシウム(Mg)動態について検討する.Mgは国民健康栄養調査においても摂取の不足が危惧されている.Mgの不足はある種の疾病発症への関与が示唆され,またその生体内における役割から,運動時の要求性の増大やパフォーマンスの向上への関与も指摘される.実際にMgサプリメントを使用するアスリートは国内外に散見される.しかしながらMgの生体内動態については不明な点が多い.そこで運動時のMgの消化管吸収,尿中排泄および骨格筋への取り込みについて運動負荷モデルラットを用いて検討する.得られた知見は,スポーツ選手や運動実施者の食事支援や栄養教育に有用であり,また食行動と運動行動を併せた生活習慣病予防の介入プログラムの開発にも貢献するものと考える.