日本語学習者の『不満』 −アコモデーション理論の観点から−
本研究では、日本語学習者の不満は、意味交渉における日本人の言語調整に原因があることをアコモデーション理論の観点から分析した。アコモデーション理論では、相手の発話に寄り添うように言語調整をするのを言語的収束と呼び、その逆を言語的拡散と呼んでいる。本研究では学習者の不満は、日本人の言語的調整の失敗が言語的収束と言語的拡散の失敗と捉え、考察を行った。そして日本語教育におけるフォリナートークの言語的調整における問題点を指摘した。pp.5-28
『青山 国際コミュニケーション研究』第6号pp.5-28青山学院大学大学院国際政治経済研究科国際コミュニケーション学会[査読有]