討論者:合評会「島村直幸著『〈抑制〉と〈均衡〉のアメリカ政治外交』」
冷戦研究会
①ウィルソン主義は、著者のいうリベラルな国際主義というより、米国議会が英国の覇権に挑むウィルソンを抑制したことの所産と解した方が、後の米英の覇権交代との連続性を捉えやすくはないか。➁著者は米中間の地政学的対立は力の分布とイデオロギーの相違によって不可避となるというが、中露接近への警戒心の薄さなどから察するに、米国には新冷戦を戦い抜く用意が乏しいのではないか、などの問題を討論者の一人として提起した。