地域における疼痛に対する装具の役割について　行政介護予防事業参加者に対する疼痛と装具アンケート調査結果より

本調査では，介護予防事業参加者の装具使用状況を把握することを目的に実態調査を実施した。結果、参加者の全体の55％が装具を使用し、かつ89％が「疼痛軽減」に効果があると回答した。また，参加者の84%に運動器疾患を主とする既往があった。介護予防事業において、運動器疾患に対する保存療法の一つである装具療法を効果的に取り入れることで、疼痛を起因とする身体の虚弱化さらにADL が低下を防ぐ手段となり得ると考えられた．

POアカデミージャーナル 27(3)，pp．190-194