『「NO」と言える日本』:米国報道にみる誤解の構造
盛田昭夫、石原慎太郎共著『「NO」と言える日本』とその海賊英訳版が、1989から90年に米国内で引き起こした論争を、日米双方の報道を基に実証的に分析した。米国報道においては、米国内で流布した海賊英訳版の誤訳や削除によって、必要以上に誤解が増幅されたこと、また、この論争においても、第二次大戦中に形成されたステレオタイプの強化、「不公正」イメージの強調といった米国の対日報道に特徴的なパターンが見出されることなどを明らかにした。PP.37~41
国際大学日米関係研究所報『Outlook』第9号