社会福祉士は、包括的な相談支援体制のなかで、地域の組織と協働することを目指し、地域課題を把握し、ミクロからメゾ、マクロレベルを対象とした包括的な支援機能を発揮することが求められ、幅広いニーズ対応が主たる役割とされた。これを受けて、教育カリキュラムの改訂の必要性が指摘され、2021年度から社会福祉士養成課程の教育の中でも、演習教育の充実が強調され、演習担当教員に関する役割遂行の見直しが提案された。そこで本研究は、「社会福祉士養成のあり方」の検討会の議論内容を取り上げ、科目「演習」担当教員に求められる役割の特徴について考察することを目的とする。