分散を用いたスポーツにおける技術の統計学的分析(3) 相撲の立ち合いにおける、押し、突き、寄りの技術について
日本体育学会 第41回大会岡山大学
本研究は、相撲の立ち合いの動作をビデオカメラによって撮影し、身体重心の垂直変位と身体重心の速度を算出した。そして、立ち合いの押し、突き、寄りのそれぞれの技術における力学的な類似性と特殊性を分散の定義を用いて分析した。重心の速度の急激な変化を伴う技は、高度な立ち合いの技であると推測できる。すなわち、相撲の立ち合いにおける効率的な技の順次性は、押し、突き、寄りであると考えられた。共同研究(斉藤一雄、山内賢、宮平喬、片瀬文雄、深山元良、塔尾武夫)