専門日本語(Japanese for Specific Purposes)としての「接客のための日本語」について、実際にホテルおよび機内で接客に従事していた日本人被験者6名を対象としたデータをもとに、関連性理論の枠組みから分析・検討した結果を、学習者が日本語を使用しながら従事する接遇ビジネスの現場で活かす方法を探る。接客担当者である聞き手が、客である話し手の心(意図)を読もうとするとき、聞き手側からの「察し」の発揮がもっとも貢献するのは、発話の意味内容の伝達にどのような語用論操作が関わっている場合か探る。