プロクロスのプラトン解釈法-対話篇序と単一主題との関係に関する『「アルキビアデス」篇』18.15-19.20の解釈
プロクロスの『「アルキビアデス」篇注釈」注釈本文冒頭個所の難読個所のプラトン解釈上の意義について、先行する同書序文ならびに後続する注釈本文を参照しつつ、同個所の意味を明確にすることによって、プロクロスが用いる「プラトン対話篇のねらい」ということがらが、単に主題という内容の要約を指すのではなく、プラトン自身の対話篇という形式を超えた哲学的思索活動を指すものであることを明らかにする。
『城西国際大学紀要』18-2(2010)pp. 101-112