概要:短期海外研修プログラムによる看護学生の異文化間コミュニケーションスキルの向上について,106 名を対象として検討した結果,研修後は研修前と比較して,①英語力では,リスニングの「短い会話等の基本的文脈を推測できる」「フレーズから目的や暗示された意味を理解できる」,リーディングの「文書にちりばめられた情報を関連付けることができる」など6 能力の正答率が有意に高くなった.一方,長めの会話の理解については正答率が有意に低くなった.②研
修後のソーシャルスキル得点は「感情統制」以外の5 つの下位尺度と総得点で研修前よりも有意に高くなった.③研修後の英語力とソーシャルスキル得点に有意な相関はなかった。これらの結果より,短期海外研修での体験を通して,向上するコミュニケーション能力の詳細が明らかになった.
著者:宮澤純子,井上映子
担当:研究計画,調査,分析,文献検討,論文執筆