看護系学生の養護実習における保健室来室児童・生徒への対応過程の検討　

日本養護教諭教育学会第27回学術集会

【研究目的】保健室来室児童・生徒への対応過程を分析し、看護系学生の特徴を活かした児童生徒への対応の課題を検討する。【研究方法】17名の養護実習記録の中の保健室来室対応時の記録を分析対象とし、思考及び実践をプロセスとして検討した。【結果及び考察】学生は、児童等の対象に合わせたコミュニケーションを取り、バイタルサインの測定をしながら訴えの内容を確認していた。さらに、児童の背景や症状等から問題の要因を探り、既習の看護や病態、薬物等の知識や技術を使って対応しているプロセスが明らかになった。保健室来室対応時に看護の視点が問題の予想や対応に活用されている場面が多かったが、来室理由のみで関係要因を探索せずに対応したりパターン化した対応が一部抽出された。今後、看護の学びを養護実習により効果的に活用できるような指導が必要であることが課題である。