講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 谷内 幸喜
氏名(カナ) タニウチ コウキ
氏名(英語) Kouki Taniuchi
所属 福祉総合学部 理学療法学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

脳卒中片麻痺者に対する骨盤前傾運動が、その後の歩行動作に及ぼす影響 

講演者

 

会議名

第56回日本リハビリテーション医学会学術集会

発表年月日

2019/06/15

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

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概要

【目的】先行研究において、脳卒中片麻痺者の歩行能力向上と歩行中における骨盤前傾運動の関連性を報告した。今回、脳卒中片麻痺者に対して骨盤前傾運動を積極的に実施することによって、その後の歩行動作にどのような影響がみられるかを観察した結果、客観的指標が得られたので報告する。【方法】脳卒中片麻痺者17名に対し、下腿長の高さに設定した椅坐位姿勢にて閉鎖性運動連鎖による骨盤前傾運動(骨盤を後傾位から出来るだけ前傾位に傾斜するように指示)を全可動域にわたり抵抗運動にて10回実施。骨盤前傾運動前後における歩行動作から麻痺側ステップ長・ストライド長・歩行速度および骨盤傾斜角度・股関節角度を測定した。そして、骨盤前傾運動前後における歩行動作に差があるかを調べるために、t検定による分析を用い有意水準を5%未満として解析を行った。【結果】骨盤前傾運動実施後の歩行動作では、麻痺側ステップ長(P<0.05)およびストライド長(P<0.01)、歩行速度(P<0.01)の有意な増加が認められた。骨盤傾斜角度を含めた股関節角度は、麻痺側toe off時の伸展角度において有意な増加が認められた(P<0.01)。【考察】脳卒中片麻痺者に対し座位姿勢での骨盤前傾運動を促すことで歩行パラメータの向上と、麻痺側立脚終期における股関節伸展作用を高める結果を得た。座位姿勢での骨盤前傾運動は,腸腰筋や大腿直筋,脊柱起立筋などの共同作業によって行われており、腰椎の柔軟性に強く影響を受ける(Jacksonら)ことも報告されている。今後は体幹等の柔軟性を含めた検証が必要であると考える。

主要業績フラグ