本研究では,低負荷の等張性トレーニングが,同じ関節角度ではなく同じ筋束長でより大きな筋力の向上を引き起こすか否かを検討した.健常男性16名を介入群と対照群に無作為に分けた.トレーニング前後の内側腓腹筋の最大等尺性筋力と等速性筋力および筋束長を測定した.介入群の最大等尺性筋力および等尺性筋力は,背屈15°,背屈8°から12°でのみ有意に増加した.15°背屈から0°までの最大随意収縮時の筋束長は,トレーニング条件下での筋束長と同様であった.低負荷トレーニングによる筋力の向上は,関節角度よりも筋束長に依存している可能性があることが示唆された.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能