戦間期日本の「国際協調」はどうあるべきだったのか――佐古丞『未完の経済外交―幣原国際協調路線の挫折』
三島 武之介
第一次世界大戦後の日本外交は「国際協調」を通して自由貿易体制の再建に貢献しつつ輸出先を多角化しようとしたが、大恐慌を機にこの経済外交が経済ブロック化に代わられていく過程を描き出したことを評価した。しかし、金融・財政政策上の「国際協調路線」が日本国民を分断し自主外交路線の台頭を許した点を吟味していないため、戦間期日本外交の「国際協調路線」はなぜ挫折したかという問いに答え切れていないと批判した。
『城西国際大学紀要』
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