ヘンリー・スティムソンの外交視座――フィリピン統治を通じて
三島 武之介
フィリピン総督・国務長官を歴任したスティムソン(Henry L. Stimson)は、アジアと欧州の国際秩序は連動しているため、米国は「両洋国家」として日本帝国の現状変更の試みを実力で阻止すべきだと訴え、第二次大戦後の「賢人たち」を先取りした。だが英米中心主義の制約を免れなかった点では米西戦争期の「帝国創設者」と変わりなく、1960年代の「ベスト&ブライテスト」の蹉跌を示唆した人物だと論じた。
『社会システム研究』
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