戦間期におけるアメリカ海軍情報部――その研究史を振り返る
三島 武之介
戦間期の米国海軍情報部(ONI)の研究史を整理した。1930年代のONIは、日本に中国を加えた極東情報の収集能力を飛躍的に向上させ、ローズヴェルト大統領(Franklin D. Roosevelt)をカスタマーとするに至った。大統領に届けられた情報の中には、国共合作は思想的かつ軍事的に堅固なので抗日統一戦線も有効であり続けるとの予測が含まれ、ONIが当時の米中緊密化に寄与した可能性を指摘した。
『情報史研究』
情報史研究会
創刊号