シラバス情報

授業科目名
異文化コミュニケーション論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
呉 小莉
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
将来、国際的なビジネス分野での活躍を目指す学生を対象にはじめての異文化コミュニケーションの基本知識と主な理論を紹介する。国境を超えてビジネスを展開する企業組織で働くには、多様な文化を理解し、対応能力CQ(Cultural Intelligence)を高めていく必要がある。この講義では、理論だけではなく、様々なビジネス場面での異文化コミュニケーション技法とスキルも紹介し、養っていく。最終的には、国際人としての異文化コミュニケーション能力を身に付けることを目標とする。本講義の学修は本学部DP3の「多様な価値観について理解し、異文化社会に属する人々とコミュニケーションをとりながら、積極的に連携・協働することができる。」の実現に寄与する。

授業紹介動画:https://youtu.be/xy66ilJviLY
授業の概要
① 科目名(英語名):異文化コミュニケーション論 (Intercultural Communication)
② 授業形態:講義
③ 内容:
この講義ではまず、異文化コミュニケーションの基礎概念を導入し、言語コミュニケーションスタイル、非言語コミュニケーションの特徴、時間と空間の理論を紹介する。次に、文化移動や異文化接触による自らのアイデンティティの変化やカルチャーショックの内容も学んでいく。そして異文化コミュニケーションの障壁としてのステレオタイプ・偏見・差別を取り上げ、偏見とステレオタイプの逓減方法を検討する。さらに、実際の異文化ビジネスにおける対人コミュニケーションの仕組みや文化の違いが組織に与える影響などを考えていく。最後に、異文化コミュニケーション能力を理解し、異文化コミュニケーション研究の特徴、領域と研究方法も紹介する。

授業計画
1回
異文化コミュニケーション学について(+授業の進め方,試験,評価などの説明)
到達目標:異文化コミュニケーション学を学ぶ意味が理解でき、授業全体の内容を把握できる。
事前学習
[2h] 事前にシラバスを通読し、配布資料を予習しておくこと。
事後学習
[2h] 講義内容を復習し、フィードバックシートを完成し、提出すること。

2回
異文化コミュニケーションの基礎概念
到達目標:文化とコミュニケーションの定義や特性、文化モデル、文化とコミュニケーションの関係、異文化コミュニケーション概念について理解できる。
事前学習
[2h] 事前に文化とコミュニケーションの定義と特性及び異文化コミュニケーションの概念について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト11頁〜34頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

3回
文化と自己概念
到達目標:自己概念と文化フィルターが理解できる。
事前学習
[2h] 事前に自己とは何か、自己概念と文化フィルターについて調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト37頁〜44頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

4回
社会・文化的アイデンティティ  
到達目標:社会・文化的アイデンティティの特徴や諸相、アイデンティティの形成が理解できる。
     小テスト①を行い、第1回から第3回までの内容の学習習熟度を測る。
事前学習
[2h] 事前に社会・文化的アイデンティティの特徴とアイデンティティの形成について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト44頁〜58頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

5回
異文化コミュニケーションの障壁
到達目標:異文化コミュニケーションの障壁としてのステレオタイプ・偏見・差別が理解できる。
事前学習
[2h] 事前にステレオタイプ・偏見・差別の概念について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト61頁〜68頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

6回
偏見・ステレオタイプの逓減方法
到達目標: 偏見・ステレオタイプはなぜ生まれるか、その逓減方法が理解できる。
事前学習
[2h]事前に偏見・ステレオタイプはなぜ生まれるか、逓減方法としての接触仮説とエンパシー効果について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト68頁〜80頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

7回目
文化的価値観及び日本文化の特徴
到達目標:文化的価値観の学習過程、価値志向モデルさらに日本文化の特徴が理解できる。
                小テスト②を行い、第4回から第6回までの内容の学習習熟度を測る。
事前学習
[2h] 事前に文化的価値観の学習過程と思考パターンの文化比較について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト83頁〜104頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

8回
言語とコミュニケーションスタイル
到達目標:言語メッセージの意味と用法、コミュニケーションスタイルが理解できる。
事前学習
[2h] 事前に言語メッセージの明示と暗示の意味や高いコンテキスト文化と低コンテキスト文化について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト109頁〜127頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

9回
非言語コミュニケーション
到達目標:非言語コミュニケーションメッセージの特徴、種類とスタイルが理解できる。
事前学習
[2h] 事前に非言語コミュニケーションメッセージの特徴、周辺言語、身体的特徴と接触行動、時間と空間について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト135頁〜157頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

10回
カルチャーショックと異文化適応
到達目標:海外留学や外資系勤務によるカルチャーショックの諸相と異文化適応が理解できる。
     小テスト③を行い、第7回から第9回までの内容の学習習熟度を測る。
事前学習
[2h] 事前にカルチャーショックの特徴と異文化適応曲線について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト159頁〜176頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

11回
異文化コミュニケーション能力
到達目標:異文化コミュニケーション能力の構成要素や諸能力の関連性とコンテキストの重要性が理解できる。
事前学習
[2h] 事前に異文化コミュニケーション能力の構成要素、諸能力の関連性、目指すべき人間像について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト207頁〜217頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

12回
異文化組織コミュニケーション
到達目標:組織コミュニケーションの機能と異文化組織内で人間関係の構築が理解できる。
事前学習
[2h]  事前に組織コミュニケーションの機能と異文化組織内で人間関係の構築について調べておくこと。
事後学習
[2h] テキスト配布資料の内容を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

13回
異文化コミュニケーション研究と総まとめ
到達目標:異文化コミュニケーション研究の特徴、領域と研究方法が理解できる。
     小テスト④を行い、第10回から第12回までの内容の学習習熟度を測る。
事前学習
[2h] 事前に異文化コミュニケーション研究の特徴、領域と研究方法について調べておくこと。これまでに学んだ異文化コミュニケーションの諸概念を整理しておくこと。
事後学習
[2h] これまでの講義内容の関連性を理解した上で、レポートを作成し提出すること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
小テスト・レポート・期末試験を実施する。評価配分は以下の通り。
◯ 授業への取り組み・毎回のフィードバック・発表:20%
◯ 授業中に実施する小テスト及びレポート:40%
◯ 期末試験または期末課題:40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内での解説、または解説コメントを配布します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
はじめて学ぶ異文化コミュニケーション
石井敏・久米昭元他
有斐閣
978-4-641-28133-2
テーマに応じて適宜プリントを配布する。
参考文献・推薦図書
『異文化コミュニケーションの理論』石井敏・久米昭元・遠山淳編著(有斐閣/2001年/2200円+税)
『文化を超えて』エドワード・T・ホール著・岩田 慶治/ 谷 泰訳(TBSブリタニカ/1993年/2718円+税)
『文化としての時間』エドワード・T・ホール著・宇波 彰訳(TBSブリタニカ/1983年/2000円)
『異文化コミュニケーション学』鳥飼久美子(岩波書店/2021年/840円+税)
『異文化遭遇の心理学』鈴木一代著(ブレーン出版/1997年/1900円+税)
研究室
紀尾井町キャンパス1号棟3階教員室
オフィスアワー
水曜日2時限と昼休み・金曜日昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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