シラバス情報

授業科目名
介護実習III
学年
3年
単位数
4.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
伊藤 将子、山本 満智子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本科目では、学外の社会福祉施設にて行う介護実習Ⅲの前に十分な事前学習を準備するとともに、介護実習終了後に実習を振り返り、自己の学習課題を明確にしながら介護福祉士として社会で活躍するための演習を行う。介護実習の効果を高めるために、介護実習Ⅲに向けての心構え、予備知識、動機づけ等の準備を行い、さらに介護技術の確認、介護過程の展開方法の確認などで、介護実習中に十分に実践力を身につけることができるようにする。
学習到達目標は、①介護実習に向けて、知識や技術などの学びを統合して適用でき、実践力を身につけることができる。②介護場面で遭遇した課題を解決するための判断力、応用力、主体的な行動力が発揮できる。③介護実習で学んだ課題をまとめ、報告・連絡・相談・討議を通して解決への道筋を作ることができる。④介護福祉士としての基盤となる様々な角度からの思考力、根拠に基づいた介護実践を融合して論理的に表現できる。⑤実習記録の書き方やレポートのまとめができる。⑥介護過程の展開方法が理解できる。⑦専門職としての福祉理念、職業倫理、求められる課題の把握など総合的な対応能力を習得できる。

介護実習Ⅲの授業紹介の音声動画 URL
https://youtu.be/97aFhdJ47FA      
※ 現在記載されている日程変更や内容の微調整などがある場合もあります。
授業初回時に詳細について説明します。


授業の概要
学修目標を基礎として個々の実習目標を掲げての最終実習となる。利用者の個別性と安全・安楽に配慮し、実習において、利用者の個別性を、身体的・精神的・社会復帰・生き甲斐などから広い視野で多面的に捉えることが出来るように努める。社会復帰した利用者の復帰にいたる過程などを把握し支援の方法を実習という実践の場で学ぶ。さらに、チームの一員としての介護福祉活動を学び、利用者を支えるネットワークシステムの中での介護職のあり方について学んでいく。
居宅介護実習(3日間)・施設実習(23日間)合計26日間
居宅介護実習 
1 在宅における利用者の自立した生活を支援するという観点から、利用者および家族の理解と援助の必要性、介護方法、倫理マナーについて理解する。
2 訪問介護のサービス提供責任者の業務と役割を理解し、介護支援専門員(ケアマネジャー) や他職種との連携について理解する。
3 高齢者や障害者などが在宅での自立した生活を継続するために必要な介護サービスの提供体制や地域の支援のあり方について理解する。

施設介護実習
1 利用者の生活と生活環境、施設の一日の生活を理解する。
2  コミュニケーションにより、利用者と介護関係を構築して行く技術をより深める。
3 生活支援の場面を通した生活リハビリテーションや心身の活性化に関する知識・技法を学ぶ。
4 心身の状況に応じた質の高い介護サービスを提供するために、受け持ち利用者について介護過程の一部(アセスメント・介護計画の作成)を実践する。
5 利用者との介護関係を基盤として、個別性に基づく生活支援技術を、その根拠と原則を踏まえ習熟する。
6 利用者の健康と生活を守るため、他職種の役割を理解し連携の在り方を学ぶ。
7 地域の社会資源としての施設の役割を理解する。





授業計画
・居宅介護実習
1回(1日目).オリエンテーション・在宅介護実習の課題について
授業内容:訪問介護の目的や法的根拠を理解し、利用者の生活課題と訪問介護計画、援助の留意点を学ぶ。あわせて、具体的な介護方法および介護の工夫についても理解をする。訪問介護記録の書き方
到達目標:訪問介護の目的や法的根拠を理解し、利用者の生活課題と訪問介護計画、援助の留意点、及び具体的な介護方法および介護の工夫について理解する。訪問介護の記録の書き方 課題等が理解できる。
[事前学習:2h]事前に訪問介護 介護支援専門員等の目的や法的根拠を調べておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。


2回 (2日目).各専門職の業務と役割  各専門職から学ぶ
授業内容:外部講師による講義(介護支援専門員・訪問介護サービス提供責任者)
到達目標:利用者及び家族の生活を支えるア専門職に役割と業務について理解できる
[事前学習:2h]事前に資料をよく読んでおくこと
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

3回(3日目)訪問介護の実践
授業内容:訪問介護サービスの買い物同行の疑似体験をする
【事前学習2h】事例について買い物のサービス提供内容と利用者理解を深めておくこと
【事後学習2h】実践の振り返りを記録する

・施設介護実習
4日〜7日 オリエンテーション・見実習施設内見学及び現場の見学等
ユニットケア・多床室・ショートステイ・グループホーム・デイサービス・デイケア
・実習施設の概要(理念や目的・役割・構造等)について理解し、実習施設で働く介護福祉士以外の他職種の役割を理解する。
・一日のスケジュールを職員・利用者と共にし、利用者の生活の視点から一日のスケジュールを理解するとともに、介護職の業務の視点から理解する。
到達目標:利用者の生活の視点から一日のスケジュールを理解するとともに、介護職の業務の視点から、一日のスケジュールを理解することができる。

到達目標:実習施設の概要(理念や目的・役割・構造等)について理解し、実習施設で働く介護福祉士以外の他職種の役割について理解することができる。
[事前学習:2h]事前に実習施設のホームページ等で情報を収集しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。
       オリエンテーション時の資料について復習しておくこと

8日〜9日
場面に応じた基礎的な生活支援技術(食事・排泄)の一部実践と受け持ち利用者の選定
具体的な生活支援の見学及び一部実践
排泄介助・食事介助・歩行介助・整容・口腔ケア等 介護技術の展開及び見学

到達目標:受け持ち利用者に対するアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前にアセスメント(情報収集・分析)の視点やICF(国際生活機能分類)について確認をしておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。
       実習日誌提出厳守 利用者選定にあたって実習指導者に相談しておくこと


10日目 施設における介護計画と介護実践の実際例を学ぶ
授業内容:実際の介護計画書やその計画に基づく介護実践を見学し、施設における介護計画と介護実践の実際について学習する。
到達目標:介護計画の必要性と介護実践の連動性ついて理解することができる。
[事前学習:2h]事前に介護計画作成までの過程を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。


11日目 介護の実践を通して、受け持ち利用者の心身の状態を把握する
授業内容:受け持ち利用者に対するアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:受け持ち利用者に対するアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前にアセスメント(情報収集・分析)の視点やICF(国際生活機能分類)について確認をしておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

12日目 コミュニケーションを通して、利用者の願いや思いを理解する。
授業内容:受け持ち利用者とのコミュニケーションを通して、利用者の願いや思いを把握する。
到達目標:コミュニケーションを通して、受け持ち利用者の利用者の願いや思いを把握することができる。
[事前学習:2h]事前にコミュニケーション技法について復習をしておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

13日目 食事介助の介護実践を通して、受け持ち利用者について情報収集し、解釈・関連づけ・統合化を行い、食事場面における生活課題を抽出する。
授業内容:食事場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:食事場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前に食事場面におけるアセスメント視点を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

14日目 排泄介助の介護実践を通して、受け持ち利用者について情報収集し、解釈・関連づけ・統合化を行い、排泄介助場面における生活課題を抽出する。
授業内容:排泄介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:排泄介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前に排泄介助場面におけるアセスメント視点を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

15日目 入浴介助の介護実践を通して、受け持ち利用者について情報収集し、解釈・関連づけ・統合化を行い、入浴介助場面における生活課題を抽出する。
担当教員:実習指導者
授業内容:入浴介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:入浴介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前に入浴介助場面におけるアセスメント視点を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

16日目 移動介助の介護実践を通して、受け持ち利用者について情報収集し、解釈・関連づけ・統合化を行い、移動介助場面における生活課題を抽出する。

授業内容:移動介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:移動介助場面におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前に移動介助場面におけるアセスメント視点を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

17日目 環境整備の介護実践を通して、受け持ち利用者について情報収集し、解釈・関連づけ・統合化を行い、環境整備等における生活課題を抽出する。

授業内容:環境整備におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化する。
到達目標:環境整備におけるアセスメント(情報収集・分析)を行い、受け持ち利用者の生活課題を明確化することができる。
[事前学習:2h]事前に環境整備におけるアセスメント視点を復習しておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

18日目 自らの実習目標の達成状況を確認し、必要があれば実習計画の見直しを行う。

授業内容:ケースカンファレンスにて実習指導者・巡回教員のスーパービジョンを受け、実習計画の達成状況を確認する。
到達目標:ケースカンファレンスにて実習指導者・巡回教員のスーパービジョンを受け、実習計画の達成状況を確認することができる。
[事前学習:2h]事前に自らの実習目標を確認し、達成状況の自己評価をしておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

19日目変則勤務の体験1(早番)※早番日程は実習施設によって前後します。

授業内容:早番を体験し、日中以外の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握する。
到達目標:早番時の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握することができる。
[事前学習:2h]事前に調べておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

20日目 変則勤務の体験2(遅番)※遅番日程は実習施設によって前後します。

授業内容:遅番を体験し、日中以外の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握する。
到達目標:遅番時の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握することができる。
[事前学習:2h]事前に調べておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

21日目 変則勤務の体験3(夜勤)※夜勤日程は実習施設によって前後します。

授業内容:夜勤を体験し、日中以外の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握する。
到達目標:夜勤時の介護職の役割を理解するとともに利用者の様子を把握することができる。
[事前学習:2h]勤務体制について事前に調べておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

22日目 プロセスレコードの作成

授業内容:介護実践の場面のやり取りをプロセスレコードとして文字化し、利用者と自らの介護関係を考察する。
到達目標:介護実践の場面のやり取りをプロセスレコードとして文字化し、利用者と自らの介護関係を考察することができる。
[事前学習:2h]事前に介護過程におけるを調べておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

22日目 介護計画の作成

授業内容:受け持ち利用者の生活課題について、実現可能な目標を設定し、目標を達成するための具体的な介護内容を組み立て、分かりやすい言葉で介護計画を記述する
到達目標:抽出した生活課題について、受け持ち利用者の望む生活を実現するための目標を考え、目標を達成するための具体的な介護内容を組み立て、分かりやすい言葉で介護計画を記述することができる。
[事前学習:2h]事前に介護計画の策定の考え方について復習をしておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

24〜25日目 作成した介護計画に沿った介護実践とケースカンファレンスの意義

授業内容:立案した介護計画を利用者および介護職員に、根拠をもって説明し、同意を得るとともに、介護計画の一部を実践する。あわせてケースカンファレンスに参加しその意義・目的について学習する。
到達目標:ケースカンファレンスに参加し、その意義・目的について理解するとともに、実習指導者の指導のもと、介護計画の見直しを行う
[事前学習:2h]事前に利用者の生活課題とこれまで学んだ知識や技術を統合して、目標を達成するために具体的な介護内容(いつ・誰が・どこで・何を・どうする)を組み立てておくこと。
[事後学習:2h]一日を振り返るための記録を作成し、理解を深めること。

26日目 最終カンファレンスにて実践課題の整理と残された課題の確認


試験及び成績評価
〇施設からの成績(ルーブリック指標)70%
〇実習報告書(介護過程の展開)の内容30%で評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
各学生に評価伝達行う
介護総合演習Ⅳと介護実習成績評価の2科目の伝達
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
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参考文献・推薦図書
2022年度実習報告会資料 その他授業時に配布
研究室
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