シラバス情報

授業科目名
言語学概論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
吉田 朋彦
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
言語には、音や語、文法など、限られた数の要素と規則があり、それらを用いて私たちは相手にメッセージを伝達したり、働きかけたりする。この授業では、音声・音韻と形態論、文法、意味、コミュニケーションにおける言葉の理解と機能について、日本語や英語の例を用いて、基本概念を学ぶ。それによって、一般言語学な視点から見た言語の基本構造とコミュニケーションについての理解を深め、さらに日本語を他の言語と対照させて理解する視点も得る。これらは、言語と文化、社会の多様性を理解するための基礎にもなり、ひいては国際交流や国際的な協働の基礎にもなる。到達目標は、(1)音声と音韻の基礎概念を理解し、例を説明できる、(2)形態論の基本概念を理解し、例を説明できる、(3)文法の基礎概念を理解し、例を説明できる、(4)語の意味論の基礎概念を理解し、例を説明できる、(5)発話の意味とコミュニケーションにおける言葉の機能の基礎概念を理解し、例を説明できる、とする。

授業の概要
最初に、コミュニケーションの場面を考えることで、言語の記号としての性質と、言語の諸側面(音声、音韻、形態、文法、意味、コミュニケーション)を取り上げる。その後、音声学と音韻論では、言語音の諸側面を知り、音の作り方と分類を学ぶ。文法では、人称や時制、態など主な文法形式を扱う。意味論では、意味論の入門として、意味関係と多義語、類義語を実例から検討する。コミュニケーションについては、コミュニケーションにおける言葉の機能と発話行為、発話の意味について考える。

授業計画
1回
授業のガイダンス、コミュニケーションの場面、語という「記号」、言語学の諸分野
到達目標: 言語の記号としての性質と、言語の諸側面を理解する。
事前学習
[2h]コミュニケーションの場面を観察し、自分の伝えたいメッセージがどのようなプロセスを経て伝わるかを考える。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

2回
音声(1) 音声器官と発音、母音
到達目標: 音声器官の基本構造と言語音の発音のしくみを理解する。国際音声記号の母音の枠組みと日本語の母音の基本的特徴を理解する。他言語の母音との相違点を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

3回
音声(2) 子音
到達目標:国際音声記号の表から、子音の調音音声学的な特徴と日本語の子音の基本的特徴を理解し、他言語との相違点も理解できる。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

4回
「音韻」と日本語の音素
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

5回
アクセントとイントネーション
到達目標: 高低アクセントと強勢の違い、文末イントネーションの基本タイプとプロミネンスを理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

6回
形態素と語の構造
到達目標:形態素の種類と日本語の語形成の種類の基礎概念を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

7回目
文法(1)文の種類、語順、性・数・人称・格、主格と主語
到達目標: 文の種類と語、句、節の概念、語順の類型、性・数・人称・格の表示方法について基本概念を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

8回
文法(2)自動詞と他動詞、テンス・アスペクト・モダリティ・ヴォイス
到達目標:自動詞と他動詞、テンス・アスペクト・モダリティ・ヴォイスの基本を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

9回
意味、語彙の構造、多義と同音異義
到達目標: 意味と指示の違い、「構造」の基本概念、多義と同音異義の違いを理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

10回
多義語の意味、類義語の意味
到達目標: 多義語の内部構造と類義語の意味分析について基本概念を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

11回
コミュニケーションのモデルとR.ヤーコブソンによる言葉の機能
到達目標: 古典的なコミュニケーションのモデルと言葉の機能の基本概念を理解し、説明できる。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

12回
文の意味と発話の意味、発話行為、推意
到達目標: 文の意味と発話の意味の違い、発話行為・推意の基礎概念を理解する。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

13回
まとめと補足説明
到達目標: 授業で扱った各分野の要点を復習し、例を挙げながら説明できる。
事前学習
[2h]配布資料を読み、文献等で調べ、不明な点をあげる。
事後学習
[2h]授業内容を配布資料や文献等を用いて理解を深め、小テストに解答する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
学期末試験(70%)と授業への取組み(小テスト・課題を含む)(30%)。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テスト・課題の解説は、原則としてその授業の時間内あるいは次の授業で行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
なし。授業用資料を配布する。
参考文献・推薦図書
『言語学入門』 斎藤純男/三省堂/2010年/ISBN 978-4-385-36421-6
『日本語音声学入門 改訂版』 斉藤純男/三省堂/2006年/ISBN 4-385-34588
『日本語アクセント入門』 松森晶子・新田哲夫・木部暢子・中井幸比古(編著)/三省堂/2012年/ISBN  978-4-385-36531-2
『言語学 第2版』 風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健/東京大学出版会/2004年/ISBN 4-13-082009-5

研究室
東金キャンパス・H棟・H515
オフィスアワー
月曜日3限、水曜日昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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