シラバス情報

授業科目名
まちづくり論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
増子 勝義
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 本講義では、地域福祉のみでなく福祉観光やソーシャル・インクルージョニズムの視点も加えた「トータルなまちづくり」のあり方について考える。すなわち、前者でいえば、住んでよしの「まちづくり」の視点だけでなく、旅する当事者(ゲスト)のノーマライゼーション、そしてゲストを迎えるまち(ホスト)のユニバーサリティをも問題にする。「訪れてよし」のための試みをあえて「福祉観光でまちづくり」と呼んで地場産業などの地域経済をも視野に入れた実践的かつトータルなまちづくりの視点と方法とを身につけることを到達目標とする。そして、後半では、近年話題となっている「看取り」のまちづくりついても考える。
 すなわち「まちづくり」とは、どのようなところにおいても一分野や一部の人たちだけのものではなく、すべての住民、来訪者が共同で当たるべき重要課題だという考えを自分たちのまちを実例に身につけたい。  
授業の概要
地域の福祉や環境を重視した持続可能なまちづくりをあえて「トータルな(包括的)まちづくり」といい、この件について事例を交えながら詳細に検討を加えていく。福祉観光とは、ホストに高齢者や障がいを持った住民を入れこむといった類の単純なものではない。「住んでよし、訪れてよしのまちづくりをするために、何が必要かということとその地で奮闘の末、いのちを全うしていくことの意味」をゲストとホスト、そして地域のQOLという視点からトータルに考えていくものである。このことのために、学生一人一人にフィールドを持ってもらい、最低限でも当該地域での「安心生活創造」、そして生涯暮らすのための方途を実践的に学べるよう演習形式の授業を展開する予定である。したがって、毎回その回のキーワードに関する簡単な解説のあとそれぞれの課題に取り組んでいただく。

福祉まちづくり論授業案内動画
https://youtu.be/Jzoai9YPoZc


授業計画
1回
オリエンテーション:「福祉のまちづくり」と「福祉でまちづくり」の違い
到達目標:「福祉でまちづく」の意味を理解する。
事前学習
[2h]あらゆる角度からまちづくりの意味を考える。
事後学習
[2h]「福祉でまちづくり」の事例を調べる。

2回
日本の現状と地域福祉という考え方
到達目標:日本独自の地域福祉の考え方を理解する。
事前学習
[2h]「「地域福祉」の内容の確認
事後学習
[2h]地域福祉の歴史的背景について調べる

3回
公的介護保険と地域の課題
到達目標:公的介護保険の仕組みを理解する。
事前学習
[2h]配布済みのある地方都市の「公的介護保険」に関するパンフレットを理解しておく。
事後学習
[2h]公的介護保険について理解を深める。

4回
福祉を中心としたトータルなまちづくりについて知る。
到達目標:ある地域を自分のフィールドとする。
事前学習
[2h]フィールドとするまちを決め、基礎データを収集しておく。
事後学習
[2h]フィールドとなるまちの基礎データと社会福祉資源を調べる

5回
バリアフリーツーリズムとユニバーサルツーリズム、包括的まちづくり
到達目標:フィールドとするまちの「ひかり(優れた点)」をさがす。「〇〇のまちづくり」について、自分の出身のまちか、山武地区のまちを事例として考えてみる。
事前学習
[2h]「包括的まちづくり」について理解しておく。
事後学習
[2h]まちの問題を掘り下げるため、人びとの困りごとについて考える。

6回
安心生活創造事業と福祉観光
到達目標:「安心生活創造事業」と「福祉観光」の考え方を理解する。
事前学習
[2h]住民の困りごとの解決のためにどうするかを詳細に考えておく。
事後学習
[2h]住民の福祉とまちの産業を結びつけて、自分のフィールドについてどんな方法があるかを詳細に考察する。

7回目
福祉観光でまちづくり
到達目標:「福祉観光」の考え方を自分のフィールドに応用して「まちおこし」を考える。
事前学習
[2h]これまで学んだいくつかのキーワードと「福祉観光」の考え方を復習する。 
事後学習
[2h]これまで学んだことを生かして自分のまちを題材に「まちづくりについてのレポート」を完成させる。

8回
保健・医療・福祉のまちづくり
到達目標:生涯住み続けられるまちについてのイメージを持つ。
事前学習
[2h]もう一度「福祉でまちづくり」の考え方を復習する。
事後学習
[2h]「地域医療・保健」とまちづくりを結びつけて「保健・医療・福祉のまちづくり」のための条件を理解する。

9回
地域包括ケアと在宅の看取り
到達目標:「地域包括ケア」と在宅死について理解する。
事前学習
[2h]「地域包括ケア」と日本における「死」の現状について調べておく。
事後学習
[2h]地域の病院、高齢者施設における生活と地域生活そして「自宅で旅立つ」ための条件を考えておく。

10回
ターミナルケアと緩和ケア
到達目標:福祉におけるターミナルケアと医療における緩和ケアについて理解する。
事前学習
[2h]自分のフィールドのまちにある高齢者施設や病院について調べる。
事後学習
[2h]自分のフィールドのまちの在宅ケアについて理解を深める。

11回
ターミナル期のメンタルヘルス—スピリチュアル・ケアとグリーフケア
到達目標:高齢者・病者と家族へのスピリチュアル・ケアとグリーフケアについて理解する。
事前学習
[2h]高齢者やがん患者の心理について調べておく。
事後学習
[2h]スピリチュアル・ケアとグリーフケアについて理解する。

12回
グリーフケアとコミュニティデザイン
到達目標:自分の暮らすまちで旅立った後の残された家族の生活を理解する。
事前学習
[2h]グリーフケアとビリーブメントケアについて調べておく。
事後学習
[2h]地域にあるサロンでのグリーフケアの可能性について理解を深める。

13回
保健・医療・福祉を生かすコミュニティデザイン
到達目標:これまでの内容からすべての住民を包み込む「包括的(インクルージョナルな)まちづくり」を理解する。
事前学習
[2h]これまでに学んだキーワードをまちづくりに関連させて理解する。
事後学習
[2h] 住民の福祉を中心としたまちづくりを学ぶことを通して、地域の問題を複眼的にとらえる習慣と方法を身につける。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業レポート、期末試験を実施する。評価配分は以下の通り。
〇期末試験:70%
〇授業レポート:30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内での解説、または解説コメントを配布する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
参考文献・推薦図書
必要に応じて授業内で提示する。
研究室
東金キャンパス・A棟・A511
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