シラバス情報

授業科目名
国際日本学
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
柴 理子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
国際日本学とは、外に開かれた、国際的・学際的・複眼的な方法に基づく新しい日本学である。
この授業では、内からの視点のみならず外からの視点による日本学にも注目し、日本の歴史や文化が諸外国においてどのような契機から関心の対象となり、それがどのように学術的な日本学につながっていったのか、その歴史と現状を学ぶ。そこに関わった人物や主な事象を知ることも目的の一部である。日本の歴史や社会や文化の諸問題を、内からの視点に偏ることなく多面的にとらえるという思考や態度を身につけることが目標である。
授業の概要
海外における日本に対する関心と日本学の大きな流れをつかむために、最初に日本に関する情報の量と広がりを見る。そのうえで、個々の国の歴史的背景や日本との関係、日本学における諸国間の相互関係や相互影響などに注目しつつ、内と外の両方の視点があってこそ生み出された日本学の研究成果を個別に検討する。
通常の講義形式とするが、画像や映像などのビジュアル資料も活用し、受講者の理解を助けるようにしたい。

授業計画
1回
第1回 海外の書物に見る「日本」
海外では、だれが、いつ、どこで、どんなきっかけで日本について関心を持ったのか、過去500年間の書物に登場した「日本」の分析を手がかりとしながら、その動向を把握する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

2回
第2回 日本研究の多様化と多地域化〜ジャポニスムの遺産と「クールジャパン」
近年は、日本への関心が拡大するとともに多様化の様相を見せている。その背景的な要因を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

3回
第3回 朝鮮通信使が見た日本
室町時代から江戸時代にかけて朝鮮王朝が日本に派遣した朝鮮通信使は、日本各地に交流の痕跡を残した。彼らが本国に伝えた記録を手がかりに、明治に先立つ数世紀の間、隣国が日本をどう見ていたのかを考える。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

4回
第4回 日本研究の黎明と二人の先駆者たち
日本研究のパイオニアとなったのはポルトガルとオランダの状況を概観し、鎖国体制下の日本に滞在したケンペル、シーボルトという二人の先駆者がヨーロッパに何を伝えたかを学ぶ。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

5回
第5回 外国研究と通訳者
江戸時代の日本における外国研究には、国際交流の最前線に立っていた通訳者(通詞)が重要な役割を果たした。主な人物を取り上げ、具体的に学ぶ。

事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

6回
第6回 漂流民が伝えた「日本語」
人の往来が限られていた時代の諸外国の日本語教育には、偶然流れ着いた日本からの漂流民が重要な役割を果たした。ロシアの日本語教育がどのように始まったのか、日本人がどう関わったのかについて学ぶ。




事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

7回目
第7回 大黒屋光太夫のロシア体験
海外渡航が禁じられていた江戸時代にロシアで約10年を過ごした人物、大黒屋光太夫は、鎖国体制下の日本に貴重な海外情報をもたらした。彼のロシア体験とその意義を理解する


事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

8回
第8回 日英交流と幕末日本の留学生
開国以前の幕末にイギリスに渡った留学生は、明治日本の建設に大きな役割を果たした。日英交流の歴史を概観した上で、オランダやロシアへの留学生とも比較しながら見ていく。


事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

9回
第9回 明治期の日本は留学生をどう受け入れたか
明治日本によるアジアの留学生の受入れ状況とその問題点を、中国およびベトナムからの留学生を中心に検討する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

10回
第10回 訪日外国人が伝えた明治日本〜イザベラ・バード『日本奥地紀行』
明治期に来日した外国人はなぜ日本に関心をいだいたのか。日本をどのようにとらえ、本国に何を伝えたのか。イギリスの旅行家イザベラ・バードの紀行文を通して考える。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

11回
第11回 日本論・日本人論に見る「日本」(1)〜日本人の自画像
日本人は自らをどう認識しているのか。それは、他者から見た場合とどのようなズレがあるのか。ここではまず、日本人の手で書かれた代表的な日本論・日本人論を取り上げる。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

12回
第12回 日本論・日本人論に見る「日本」(2)〜他者からの眼差し
日本の社会や文化、日本人は、諸外国の人々からどのように見られているのか。外国人によって書かれた代表的は日本論・日本人論を取り上げ、日本人による日本論・日本人論と比較する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

13回
第13回 越境する文学〜「日本文学」から「日本語文学」へ
グローバル化・多文化化の進展に伴う「日本文学」の変容と新たな展開について学ぶ。
事前学習
[2h]事前に授業の予定を確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題または小テストを課す。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
次の二つを総合的に評価する。
(1)毎回の授業に関する課題または小テスト:50%
(2)期末レポート:50%

(1)の課題または小テストは、毎回の授業後に公開する。提出はLMSを利用する。
(2)のレポート提出はLMSを利用する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
○毎回の授業の課題または小テストついては、原則として次の授業内で解説する。小テストの点数はLMSにより各自で把握できるので、理解不足の個所を重点的に復習すること。
○提出されたレポート課題(期末)については、LMSを通じてコメントする。
○教員への質問は、LMSの掲示板機能を活用すること。

講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業内容をまとめたプリントを事前に配布し、授業中にテキストとして使用する。
原則として授業の前日までに公開するので、各自ダウンロードしておくこと。
参考文献・推薦図書
授業のテーマに関する参考文献・推薦図書をその都度紹介する。
研究室
東金キャンパス A棟3階 A314
オフィスアワー
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://youtu.be/m_cDHXFCTrE