シラバス情報

授業科目名
地域理学療法学
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
大杉 紘徳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 地域包括ケアシステムの構築が進む昨今の医療介護情勢において、地域理学療法はその中心となるものである。すなわち、地域理学療法について理解し、実践できる思考力を身につけることは、現在の理学療法士に必須である。そこで本講義の到達目標は以下のとおりとする。
①地域理学療法の概念について理解する
②地域における理学療法について理解する
③災害時・産業など医療・介護分野以外の理学療法を知る
授業の概要
 医学モデルから生活モデルへの転換を含めて、理学療法士が医療機関内に留まることなく、実生活の場で対象者支援を行うために必要な基本的知識を習得する。地域包括ケアシステムが展開されている現在、理学療法の領域の拡がりを見据えて、災害時支援など視野を広げた医療機関以外での多くの活動について理解する。

授業計画
1回
内容:地域における理学療法士の役割について講義する
到達目標:地域包括ケアシステムの概要を知り、地域理学療法の概念について理解する 
事前学習
 (2時間)テキストP1「プロローグ」①〜③に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP1〜13を精読し、地域における理学療法士の役割について理解を深めること。

2回
内容:介護保険制度の概要について講義する
到達目標:介護保険制度の概要を知り、理学療法士が関わる介護保険制度内のサービスについて理解する。
事前学習
 (2時間)テキストP14「プロローグ」①〜②に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP14〜23を精読し、介護保険制度について理解を深めること。

3回
内容:地域理学療法に求められる医学的管理について講義する
到達目標:地域理学療法を実践する際に必要となるリスク管理について理解する
事前学習
 (2時間)テキストP24「プロローグ」①〜②に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP24〜37を精読し、地域理学療法に必要なリスク管理について理解を深めること。

4回
内容:地域での理学療法評価について講義する
到達目標:地域理学療法での評価のポイントを理解し、主な評価項目を列挙できるようになる。
事前学習
 (2時間)テキストP38「プロローグ」①〜③に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP38〜52を精読し、地域理学療法に必要な評価について理解を深めること。

5回
内容:訪問リハビリテーションの制度と在宅における理学療法について講義する
到達目標:訪問リハビリテーションで求められる理学療法士の役割について理解する。
事前学習
 (2時間)事前にテキストP53「プロローグ」①〜②に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP53〜64を精読し、訪問リハビリテーションの概要について理解を深めること。

6回
内容:通所系サービス(通所リハビリテーション/通所介護)における理学療法士の役割について講義する
到達目標:通所リハビリテーションと通所介護の違いを理解するとともに、通所系サービスで求められる理学療法士の役割について知る。
事前学習
 (2時間)事前にテキストP65「プロローグ」①〜②に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP65〜77を精読し、通所系サービスの概要について理解を深めること。

7回目
内容:様々な入所系サービスの概要と、入所系サービスにおける理学療法士の役割について講義する
到達目標:各施設の概要を知るとともに、入所系サービスで求められる理学療法士の役割について理解する。
事前学習
 (2時間)事前にテキストP78「プロローグ」①〜③に取り組むこと
事後学習
 (2時間)テキストP78〜94を精読し、入所系サービスの概要および理学療法士の役割について理解を深めること。

8回
内容:行政での理学療法士の役割、災害時の理学療法士の関わりについて講義する
到達目標:病院・施設だけではない領域を知る。災害発生時に何ができるかを考える素地をつくる。
事前学習
 (2時間)理学療法士として行政に求めることについて考えること。また、災害時に理学療法士としてできることについて考えること。
事後学習
(2時間)理学療法士として行政に求めることについて考えをまとめること。また、災害時に理学療法士としてできることについて考えをまとめること。

9回
内容:産業保健という新しい領域、また集団指導の方法を講義する
到達目標:新しい領域・職域拡大を理解する。集団体操の立案ができる
事前学習
 (2時間)肩こり、腰痛の原因について調べておくこと。
事後学習
 (2時間)産業保健において理学療法士ができることについて考えること。自主運動・集団体操の企画立案について考えること。

10回
内容:中枢神経系・運動器系疾患を有する高齢者に対する地域理学療法の特異性について講義する
到達目標:疾患特有の地域理学療法の考え方を理解する。
事前学習
 (2時間)脳出血/脳梗塞・パーキンソン病・変形性膝/股関節症の病態と障害像について学んでおくこと
事後学習
 (2時間)テキストP95〜128を精読し、各種疾患の違いによる理学療法の差異について理解を深めること。

11回
内容:循環器疾患・がんを有する高齢者に対する地域理学療法の特異性について講義する
到達目標:後遺症・合併症に対するリスク管理の重要性を理解する。
事前学習
 (2時間)心不全・がん治療後遺症について学んでおくこと
事後学習
 (2時間)テキストP129〜152を精読し、ハイリスク者/終末期者を含めた地域理学療法について理解を深めること。

12回
内容:在宅生活における住環境整備について概説するとともに、行政・街づくりにおける理学療法士の関わりについて、さらに国際支援における理学療法士の関わりについて講義する
到達目標:住環境整備の重要性を理解するとともに、街づくりや国際支援の視点を知る。
事前学習
 (2時間)下肢筋力やバランス能力が低下した高齢者が日常生活を送る上で問題となる場所を、以下の2つの視点から挙げておくこと
①屋内生活 ②(社会活動を含む)屋外環境
事後学習
 (2時間)テキストP153〜180を精読し、生活環境整備や街づくり、国際支援における理学療法士の役割について理解を深めること。

13回
内容:小児領域の地域理学療法について概説するとともに、地域における理学療法研究について講義する。
到達目標:小児領域の地域理学療法の概念を知る。理学療法研究の基礎と地域理学療法のガイドラインを理解する。
事前学習
 (2時間)脳性麻痺の概要を予め学んでおくこと
事後学習
 (2時間)テキストP181〜213を精読し、小児領域の理学療法および理学療法研究についての理解を深めること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
小テストおよび期末試験を実施する。評価配分は以下の通り。
○期末試験:40%
○授業中に実施する小テスト:60%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストの解説は授業中のテスト回答直後に行います。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
最新理学療法講座 地域理学療法学
牧迫飛雄馬/吉松竜貴
医歯薬出版
9784263267349
参考文献・推薦図書
PT・OTビジュアルテキスト 地域リハビリテーション学 第2版/重森健太ら編/羊土社/978-4-7581-0238-4
研究室
東金キャンパス・A棟・A517
オフィスアワー
水曜日3時限・木曜日昼休み
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