シラバス情報

授業科目名
地域理学療法学
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
大杉 紘徳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 地域包括ケアシステムの構築が進む昨今の医療介護情勢において、地域理学療法はその中心となるものである。すなわち、地域理学療法について理解し、実践できる思考力を身につけることは、現在の理学療法士に必須である。そこで本講義の到達目標は以下のとおりとする。
①地域理学療法の概念について理解する
②地域における理学療法について理解する
③災害時・産業など医療・介護分野以外の理学療法を知る
キーワード:地域包括ケアシステム・地域
授業の概要
医学モデルから生活モデルへの転換を含めて、理学療法士が医療機関内に留まることなく、実生活の場で対象者支援を行うために必要な基本的知識を習得する。地域包括ケアシステムが展開されている現在、理学療法の領域の拡がりを見据えて、災害時支援など視野を広げた医療機関以外での多くの活動について理解する。

授業計画
1回
内容:地域理学療法の概念について講義する
到達目標:地域理学療法の概念について理解できる
事前学習
(2時間)テキストP1-11、64-97を精読し、「地域」の定義について考えておくこと。
事後学習
(2時間)「地域」、「地域リハビリテーション」、「地域理学療法」について理解を深めること。

2回
内容:高齢期に代表的な身体・精神症状について概説する
到達目標:老年症候群について理解できる
事前学習
(2時間)骨粗鬆症、転倒、フレイル、サルコペニア、認知症の定義について調べておくこと。
事後学習
(2時間)テキストP25-35を精読し、老年症候群についての理解を深めること

3回
内容:回復期リハビリテーション病棟患者における理学療法士の役割について講義する
到達目標:地域理学療法の視点から見た回復期リハビリテーション病棟における理学療法を理解する
事前学習
(2時間)回復期リハビリテーション病棟の定義、算定条件について調べておくこと
事後学習
(2時間)回復期リハビリテーション病棟患者に対する評価・治療方法について理解を深めること(特に日常生活活動能力評価の採点方法について)

4回
内容:介護老人保健施設の制度と理学療法士に求められる役割について講義する
到達目標:中間施設としての役割と地域理学療法について理解する
事前学習
(2時間)介護老人保健施設について調べておくこと。また、リハビリテーション算定条件を調べておくこと
事後学習
(2時間)介護老人保健施設利用者に対する評価項目について理解を深めること。特に回復期リハビリテーションとの相違について確認すること

5回
内容:居宅施設の制度と理学療法士としての関わりについて講義する
到達目標:居宅施設の制度と機能訓練指導員について理解する
事前学習
(2時間)特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅について調べておくこと
事後学習
(2時間)居宅施設利用者に対する評価項目について理解を深めること。特に介護老人保健施設との相違について確認すること

6回
内容:訪問リハビリテーションの制度と在宅における理学療法を講義する
到達目標:施設系サービスと在宅サービスで求められる働きの違いを理解する
事前学習
(2時間)種々の訪問リハビリテーションについて調べておくこと
事後学習
(2時間)訪問リハビリテーション利用者に対する評価項目について理解を深めること。特に在宅での評価の視点について確認すること

7回目
内容:通所サービスの制度と理学療法について講義する
到達目標:デイサービスセンターとデイケアセンターの違いについて理解する。また昨今のデイケアセンターの広がりについて理解する。
事前学習
(2時間)デイサービスセンターとデイケアセンターの違いについて調べておくこと
事後学習
(2時間)通所サービス利用者の評価項目について理解を深めること。特に診療所で行われる理学療法との相違について確認すること。

8回
内容:行政での理学療法士の役割、災害時の理学療法士の関わりについて講義する
到達目標:病院・施設だけではない領域を知る。災害発生時に何ができるかを考える素地をつくる。
事前学習
(2時間)理学療法士として行政に求めることについて考えること。また、災害時に理学療法士としてできることについて考えること。
事後学習
(2時間)理学療法士として行政に求めることについて考えをまとめること。また、災害時に理学療法士としてできることについて考えをまとめること。

9回
内容:小児期に多い疾患と地域理学療法について講義する
到達目標:小児疾患に対する地域理学療法の必要性を理解する
事前学習
(2時間)テキストP36-40、P100-118を精読し、小児疾患と地域理学療法の関わりについて考えておくこと。
事後学習
(2時間)小児疾患に対して理学療法士としてどのように関わるか理解を深めること。

10回
内容:中途障害/老年期障害と理学療法について講義する
到達目標:中途障害特有のリハビリテーションサービスの重要性を理解する。また小児期・中途障害の地域理学療法と老年期の地域理学療法の違いを理解する。
事前学習
(2時間)テキストP40-53、P119-136、P137-166を精読し、中途障害および老齢期の障害と地域理学療法の関わりについて考えておくこと。
事後学習
(2時間)成人期の障害に対して理学療法士としてどのように関わるか理解を深めること。また、老年期の障害に対して理学療法としてどのように関わるか理解を深めること。

11回
内容:個別支援の技術について講義する
到達目標:ADL・QOLの概念、行動変容について理解する
事前学習
(2時間)テキストP181-214を精読し、地域理学療法のアプローチの視点について考えておくこと。
事後学習
(2時間)個別支援のアプローチについて、ADL・QOLの向上、行動変容について考えをまとめること。

12回
内容:産業保健という新しい領域、また集団指導の方法を講義する
到達目標:新しい領域・職域拡大を理解する。集団体操の立案ができる
事前学習
(2時間)肩こり、腰痛の原因について調べておくこと。
事後学習
(2時間)産業保健において理学療法士ができることについて考えること。自主運動・集団体操の企画立案について考えること。

13回
内容:リハビリテーションマネジメントと介護者支援について講義する
到達目標:リハビリテーション計画書の記載内容を理解する
事前学習
(2時間)テキストP234-247を精読し、マネジメントの方法について考えておくこと。
事後学習
(2時間)リハビリテーション計画書の記載情報について理解を深める。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
課題提出および授業時の小テストで成績評価する。評価配分は以下の通りとする。
 ○小テスト:20%    ○課題の提出内容:80%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業内で解説します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
Crosslink 理学療法学テキスト 地域理学療法学
浅川康吉
メジカルビュー
978-4-7583-2010-8
3年次「福祉理学療法学」で使用した教科者
参考文献・推薦図書
PT・OTビジュアルテキスト 地域リハビリテーション学 第2版/重森健太ら編/羊土社/978-4-7581-0238-4
最新 地域理学療法学/牧迫飛雄馬・吉松竜貴/医歯薬出版/978-4-263-26734-9
脳卒中の機能評価 SIASとFIM [基礎編]/千野直一ら編/金原出版/978-4-307-75033-2
脳卒中の機能評価 SIASとFIM [応用編]/千野直一ら編/金原出版/978-4-307-75059-2
研究室
東金キャンパス・A棟・A517
オフィスアワー
水曜日3時限・木曜日昼休み
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