シラバス情報

授業科目名
生涯学習論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
名本 光男
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
21世紀の社会と教育に大きな影響を与えているユネスコ提唱の『生涯学習論』(1965年)に関する基本理念やその歴史的意義について認識するとともに、さらには今日にかけてユネスコの生涯学習の理念や「OECDの教育政策」の発展について正しく理解することが第一の目標である。とともに日本における「教育基本法」や「社会教育法」をふまえての「社会教育」の領域について理解するとともに、「博物館」と「学芸員」の役割について理解を持つことをねらいとする。さらに21世紀に入っての日本と世界の生涯学習の動向について関心をもちつつ、生涯学習の今日的課題の把握についても考察を進めていくことを目指したい。

録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=6dc5da9bb2bdf5a3d2cc2f94c01dc4c2
パスワード: Jy4pm7bA
授業の概要
①科目名:生涯学習論(英語名:Studies of Lifelong Learning)
②授業形態:講義
③内容:まず1965年にユネスコが提唱した生涯教育論の社会的歴史的背景とその理念さらに21世紀にかけての理念の発展について解説していく。また日本の社会教育と博物館や学芸員の役割について言及していく。更にOECDのリカレント教育論(1970年代)や学力評価政策のの展開が現代世界の教育政策に重要な役割を果たしていることを確認しつつ、世界の生涯学習(アメリカ・欧州さらに中国・韓国そして日本)の政策と課題点もあわせて考察していきたい。

授業計画
1回
第1回: オリエンテーション 現代社会と生涯学習の意義ー旧来の学歴社会から生涯学習社会への転換
到達目標:従来の「学歴社会」の転換と「生涯学習社会」の拡充の必要性について認識している。


事前学習
事前学習(2時間):日本における生涯学習の動向について広く考えてみる。
事後学習
事後学習(2時間):地域の生涯学習施設への訪問の準備をする。

2回
第2回: 生涯教育論の成立と展開(1)1965年ユネスコ成人教育会議での問題提起の背景と内容
到達目標:現代社会に大きな影響を与えている「生涯学習論」の内実と歴史的意義について理解する。
事前学習
事前学習(2時間):国連とユネスコの基本理念について確認する。
事後学習
事後学習(2時間):ユネスコの各種の教育支援について調べてみよう。

3回
第3回: 生涯教育論の成立と展開(2)ユネスコ・ラングランの所論と理念
到達目標:中心的役割を果たしたラングランの功績とユネスコのレポートへの理解を持つ。
事前学習
事前学習(2時間):学習プリントでラングランによるレポートの概要を学習する。
事後学習
事後学習(2時間):1960年代のユネスコ「生涯教育論」の日本や世界への影響について調べてみよう。

4回
第4回:生涯教育論の成立と展開(3)ユネスコ1970年代〜1980年代の理念の発展
到達目標:現代に大きな影響を与えた「パリ・学習権宣言」の内容に理解をもつ。
事前学習
事前学習(2時間):学習プリントでユネスコによるパリ宣言の内容について学ぶ。
事後学習
事後学習(2時間):配布資料を使用して、ユネスコの理念の発展について考察する。

5回
第5回: 生涯教育論の成立と展開(4)ユネスコ1990年代から21世紀への教育理念の発展
到達目標:21世紀を展望して、成人学習の意義を留めているハンブルグ宣言について理解する。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、これまでのユネスコの生涯学習理念について学ぶ。
事後学習
事後学習(2時間):ユネスコ・ハンブルグ宣言の今日的意義について考察する。

6回
第6回: 世界の生涯学習(1)欧米におけるにおける生涯学習社会の発展
到達目標:欧米における先駆的な取り組みについて理解をしている。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、アメリカのコミュニティカレッジについて理解する。
事後学習
事後学習(2時間):アメリカ姉妹大学での生涯学習講座について理解する。

7回目
第7回: 世界の生涯学習(2)東アジア諸国の生涯学習
到達目標:東アジアの生涯学習の動向について、学校制度や学習支援策とも関連して理解する。
事前学習
事前学習(2時間):関心のある国の生涯学習について調べる。
事後学習
事後学習(2時間):中間課題レポートの作成準備。

8回
第8回: 世界の生涯学習3  OECDによるリカレント教育論、国際学力調査の提唱と実施
到達目標:現代に影響を与えているOECDの教育に関する政策提言について理解する。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、OECDリカレント教育論について学ぶ。
事後学習
事後学習(2時間):OECDの90年代以降の提言と政策について考察する。

9回
第9回: 日本における生涯教育論(1)1970年代における政策上の受容と構想
到達目標:生涯教育論について、従来の学歴社会の転換との関連でその受容について理解する。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、70年代中央教育審議会の答申を確認する。
事後学習
事後学習(2時間):21世紀にかけての中教審の提言について調べてみる。

10回
第10回: 日本における生涯教育論2  80年代〜90年代における生涯教育政策
到達目標:「生涯学習論」として教育政策の基本原理に位置ずけられていることを理解する。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、臨時教育審議会の答申を学習する。
事後学習
事後学習(2時間):臨教審答申以降の主要な答申や教育政策について調べてみる。

11回
第11回: 日本における生涯教育論3  生涯学習振興法の制定
到達目標:新たなに制定された生涯学習振興法の基本政策について理解する。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、生涯学習振興法の概要をおさえる。
事後学習
事後学習(2時間):地元自治体の生涯学習振興策について調べてみる。

12回
第12回: 生涯学習社会と社会教育1  教育基本法と社会教育法、図書館法など
到達目標:教育基本法における「生涯学習」の基本理念について理解している。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントにて、教育基本法・社会教育法の概要をおさえる。
事後学習
事後学習(2時間):地域にある図書館や公民館を訪問してのレポートをまとめる。

13回
第13回: 21世紀生涯学習社会の創造ー旧来の学歴社会改革と大学・大学院での新たな学びの拡充
到達目標:日本における生涯学習の振興についての今日的課題を理解していく。
事前学習
事前学習(2時間):配布プリントを参考としつつ、今後の生涯学習プランについて考えてみる。
事後学習
事後学習(2時間):期末の課題レポートの作成

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
成績評価は、中間課題レポート(40パーセント)と最終課題レポート(60パーセント)をふまえて評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業時に解説のプリントを配布すると共に、オフィスアワーにおいて個別の学習支援を継続的に行っていく。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
講義資料はPDFファイルで
参考文献・推薦図書
『生涯学習論入門〔改訂版〕』今西幸蔵著(法律文化社/2017年)
『世界の生涯学習—現状と課題』新海英行編(大学教育出版/2016年)
『生涯学習の扉』森隆夫編(ぎょうせい/1997年)
『生涯学習時代の成人教育学』渡辺洋子(明石書店/2002年)
『生涯学習のグローバルな展開ーユネスコがつなぐSDG4の達成』長岡智寿子・近藤牧子編(東洋館/2020年)
『PISAから見る、できる国・頑張る国』OECD(明石書店/2011年)
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