シラバス情報

授業科目名
博物館実習II
学年
4年
単位数
1.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
井上 敏昭
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
「博物館実習II」は、博物館学芸員資格を取得するための科目である。「博物館学実習Ⅰ」をはじめ、学芸員資格取得に必要なすべての科目の単位を修得していることが前提となる。
本科目では、博物館法にもとづく博物館または博物館相当施設において5日以上の実務を経験し、学芸員に必要とされる資質を高めることを到達目標とする。学習テーマは、学外の博物館における実習の事前準備、実習、事後の発表とレポート作成である。
授業の概要
①科目名(英語名):博物館実習II(Practical Museology II)
②授業形態:実習
本科目は実習科目である。内容は実習館により異なるので、講義形式の科目のような確定した13回分の授業計画と内容は表記しない。ただし本科目で学ぶべき内容と指導の方法、事前事後学習の内容は以下の記載の通りである。
授業は集中科目であるが、履修生によって実習(希望)館が異なるので、多くの場合、個別指導の型式を取る。個別指導を行う場合、履修生全員へ指導を行う場合のいずれにおいても、manabaによって日時を調整、伝達するので、確認を怠らないこと。
この科目は、学外の博物館・美術館の協力を得て実施される。大学の代表として実習に参加するという自覚を忘れないこと。履修生の無責任な行動・態度は、大学への信頼を失墜させ、次年度以降の実習受け入れにも大きな影響を及ぼす。そのような態度が見える学生には、実習参加を認めない。学芸員資格を取得するという明確な動機を持ち、自覚を持って実習に臨む覚悟と自信がある学生のみ履修すること。
③内容:事前の個別指導、学外博物館での実習、事後の発表会、個別レポート作成である。授業計画は下記のとおりであるが、各館の実習生の募集は、早いところでは前年度の10月から始まり、前年度1月頃に締め切る館もあるので、事前指導は「博物館実習I」の授業時に始める。「博物館実習I」には必ず出席すること。

授業計画
1回
「博物館・美術館での実習とは」
本科目で行う、博物館・美術館での実習とは何か、どのような心構え、態度、準備が必要かを学ぶ。
到達目標:各履修生が学芸員資格を取得する動機を改めて自覚するとともに、適切な心構え、態度を以て実習に臨むことができる。
事前学習
(2h)なぜ博物館学芸員資格を取得したいか、説明できるように準備しておく。
事後学習
(2h)なぜ学芸員資格を取得する必要があるのか、博物館・美術館での実習に臨む準備ができているか、履修生各々が改めて自覚・確認しておく。

2回
「実習を希望する館の絞り込み」
履修生が準備した実習先候補の博物館・美術館について個別指導で検討し、実習の申請を行う館の第一候補・第二候補を確定する。
到達目標:実習の申請を行う博物館・美術館の第一候補・第二候補に絞り込むことができる。
事前学習
(2h)実習を希望する博物館・美術館を絞り込み、なぜその館で実習を希望するのか、その理由を答えられるように準備しておく。
事後学習
(2h)実習希望の博物館・美術館と、自分のキャリアプランが合致しているか改めて確認し、希望理由を具体的に述べられるように準備しておく。

3回
「実習館の選定に向けた施設研究」
実習を希望する博物館・美術館が公開している情報から、それらの館の特徴を把握する。
到達目標:実習を希望する博物館・美術館の特徴を把握し、説明することができる。

事前学習
(2h)絞り込んだ実習先の沿革・概要・収蔵品や展示の特徴、近年の特別展、社会貢献活動などについて調べ、発表できるように準備しておく。
事後学習
(2h)今回の指導内容に基づいて、希望する館での実習が、自分のキャリアプランにとってどのような意義があるのか、説明できるようにしておく。

4回
「履歴書および志望理由書の作成」
博物館・美術館に実習の受け入れを申請するため提出する、履歴書および志望理由書の作成指導を行う。履歴書は志望先の館が指定するものか、本学で定めたものを使用する。これらの申請書類の指導は、担当教員による複数回の添削を経て行われる。
到達目標:実習志望先の館が求める実習申請書類を完成できる。
事前学習
(2h)実習志望「履歴書」および「志望理由書」の草稿を作成しておく。
事後学習
(4h)担当教員の添削指導に基づいて、履歴書や志望理由書など、実習申請に必要な書類を完成し、期限までに担当教員および学務課に提出する。

5回
「実習館への事前訪問」
実習の実施に際して不可欠な館への事前訪問を行い、実習への準備事項に関するガイダンスを館の指導者より受講する。
到達目標:実習館への事前訪問を行い、実習への準備事項を把握することができる。
事前学習
(2h)担当教員および学務課と密に連絡を取り、実習申請が受け入れられた館への事前訪問の日時を確定しておく。場合によっては実習受け入れの可否を判断するための面接が館より課される場合もあるので、その際には、別途面接指導を行う。
事後学習
(2h)事前訪問でのガイダンス内容を確認し、そこで課された課題へ取り組み、期限までに提出する。また必要な装備の確保などの準備作業を行っておく。

6回
「実習の準備」
事前訪問でのガイダンス内容を再確認し、実習までのスケジュールを調整し、漏れが無いように準備作業を行う。また体調不良等、緊急時にとるべき対応、また実習中のトラブル発生時にとるべき対応について確認する。
到達目標:実習に万全の態勢で臨めるよう、遺漏なく準備を完遂する。また緊急時・トラブル発生時にしかるべき対応をとることができるようになる。
事前学習
(2h)事前訪問でのガイダンス内容を担当教員に報告できるよう準備しておく。
事後学習
(2h)指導に従って、実習に臨む準備を万全に行っておく。

7回目
「実習」(5日〜10日程度。時期と期間は館によって異なる)
実習館の実習指導者の指導に従って、実習を行う。
到達目標:実習館が定める実習プログラムに参加し、館で定めた基準をクリアする。
事前学習
(2h)実習館の指示に従い、事前学習を行っておく。
事後学習
(8h)実習期間中は、各日実習ノートに内容を記載し、実習館指導者の指導を受ける。

8回
「実習内容のまとめ」
実習終了後に、実習で学んだことを整理し、知識や技術の定着化を図るとともに、実習館を中心に博物館・美術館の社会的機能について理解を深める。
到達目標:実習で学んだ知識や技術の定着化を図る。
事前学習
(2h)実習で学んだ内容を整理しておく。実習館より返却された実習ノートも活用すること。
事後学習
(4h)指導に従って、実習内容を総括し、発表会での発表の準備を行っておく。準備中は適宜、担当教員の指導を受けること。

9回
「実習内容の発表」
実習で学んだ内容について、関係教員および「博物館学実習Ⅰ」の受講生を対象とした発表会で発表する。
到達目標:実習で学んだ内容を、的確かつわかりやすく発表できる。
事前学習
(4h)実習指導者や科目担当教員からの指導・助言に従って、発表の準備を行う。パワーポイントやプリントなど、発表資料を作成する。発表指導には通常、複数回の添削指導を要するので十分に時間を取って臨むこと。
事後学習
(2h)発表会での自身の発表に対するコメントを参考に、再度発表で学んだことを総括しなおしておく。

10回
実習レポート作成
本科目で学んだ内容について、実習レポートを作成する。
到達目標:科目担当教員だけでなく、実習館の実習指導者やその他関係者にも、この実習で何を学んだのか理解できるようにレポートを作成する。
事前学習
(2h)実習ノートや実習中に実習館から配布された資料を読み直し、実習で学んだ内容を整理しておく。
事後学習
(4h)レポートを作成する。作成後に実習ノートを提出する。

11回
事前学習
事後学習

12回
事前学習
事後学習

13回
事前学習
事後学習

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
評価配分は以下の通りとする。
事前・事後指導への取り組み:20%
実習館における担当者の所見:70%
実習報告会での発表内容:10%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
個別指導の場で、各履修生の到達状況に関してフィードバックを行う。
また実習報告会時に実習館からの評価のフィードバックをおこなう。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
実習ノートその他を事前指導の際に配布する。
参考文献・推薦図書
実習希望先のウェブサイト、出版物を入手し、よく目を通しておくこと。
研究室
東金キャンパス・H棟・H501
オフィスアワー
S1は、火曜3限、木曜3限。
S2は、火曜4限、木曜4限。
F1は、水曜3限、および5限。
F2は、火曜3限、水曜3限。
オフィスアワー外でもmanabaを通じた学生の質問を歓迎する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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博物館学実習Ⅰ