シラバス情報

授業科目名
ラテンアメリカの歴史
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
田島 久歳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 ラテンアメリカ地域の歴史、文化、社会の形成過程について基本的な知識を身につけることを第一の目標とする。
 ラテンアメリカの歴史は、現生人類(モンゴロイド)が新大陸に渡ってきた2万年前まで遡る。このような雄大な時間の流れを念頭に、33カ国・13地域からなるラテンアメリカ諸国・地域の歴史について学び、今日のアジアや日本との関係について考え、理解を深めることをも目標としている。
授業の概要
授業名:ラテンアメリカの歴史(History of Latin America)
授業形態:講義
内容: 授業では、ラテンアメリカの先史時代、征服期、植民地期、独立前夜、国民国家形成期、現代に時代区分し、それぞれの時代や時期の特徴を概観して、その形成過程を理解する。
 授業ごとのテーマにそって、資料を配付し、説明する。指定する教科書や参考図書の中から、予習し、勉強しておくことをすすめる。授業の後、配布するプリントや参考図書を参照しながら授業内容に関する部分を調べ、復習し、次会の授業までに知識を身につけると同時に、より深く研究することをすすめる。
授業で主に使用する言語:日本語
【実務経験のある教員】

授業計画
1回
1 シバラス学習において、授業の進め方や評価方法について学習。
 また第3回授業から教科書に基づいて授業をすすめるので、それまでに入手しておくようにしてください。授業の順番は入れ替わることがある。課題(コメント・ペーパー)は授業後半に配布する規定の用紙に書いて提出し(オンラインになった場合はMANABAのアンケート機能に書き込む)、授業出席と評価として点数化する。わからないことがあったら音声を足し上げて授業中に質問してください。急がない場合は、tajima@jiu.ac.jp に書いて聞いてください。
到達目標: 「ラテンアメリカ」とは何か?様々な名称を紹介するのでそれを理解する


 課題:(例)あなたのイメージするラテンアメリカ像について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 一回目の授業ではまずシラバス学習をします。
 つづいてMANABAに掲載するレジュメで、授業の予習しておいてください。
事後学習
[事後学習:2h] 名称をいつ、誰が、如何なる目的で作ったかをもう一度復習してください

2回
2 ラテンアメリカの気候風土 地理的な広がりと特徴
到達目標: 自然環境と生業、山河、肥沃地帯と乾燥地帯、文化形成について理解する


課題:(例)パンパにはどのような人たちが暮らしているか。70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 自然環境が歴史や文化形成に影響する点を予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを復習してください

3回
3 インディオの創った古代文明(前半、南北アメリカとメソアメリカ)
到達目標: 南北アメリカのメソアメリカやアンデス中央高原に栄えた文明について知る


 課題:メソアメリカとはどこを指すか。70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書の第1章、メソアメリカ世界(前半)を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 資料、レジュメ、教科書を読み復習してください

4回
4 インディオの創った文明(第1章後半、第2章一部、アンデス中央高原)
到達目標: アンデス文明の盛衰とコルテス、ピサロの侵入者について理解する


 課題:(例)メソアメリカの暦は二つあったが、それぞれ何に使われたか。70程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] アンデスの古代文明と1の葦の年(1519年)
事後学習
[事後学習:2h] 1の葦の年がアステカ帝国にとって不吉な年であったことを復習する

5回
5 大航海時代と新大陸の征服
到達目標: ビラコチャの国とスペインの征服事業について理解する


 課題:(例)征服事業の仕方について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第3章前半を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書を読み返し、復習してください

6回
6 ピサロ兄弟の活動と征服時代の終わり
到達目標: 征服期の終わり、征服地の制度化と植民地期の曙


 第一回レポート課題:1200字程度にまとめて提出する。課題内容は一週間前の授業でマナバのコース・コンテンツに提示します。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第3章後半を予習してください
事後学習
[事後学習:2h] レジュメと教科書を読み、復習してください

7回目
7 二つの副王領と植民地時代の始まり、そしてブラジルのプランテーション
到達目標: 征服者の定着を目指して制度化と植民地化の道について理解する


 課題:(例)ブラジルのサトウキビ・プランテーションと奴隷制度について70字にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第4章を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 資料と教科書を読み返し、復習してください

8回
8 疫病と人口減少、改宗による精神(魂)の征服
到達目標: 武力、病原菌による征服につづいて宇宙観・世界観の征服を理解する


 課題:(例)なぜメソアメリカと中央アンデス高原でインディオ人口が激減したかについて70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第5章前半を読んで、予習してください。
事後学習
[事後学習:2h] 資料と教科書を読み返し、復習してください

9回
9 精神(魂の)征服(つづき)と千年王国運動に見るインディオの抵抗
到達目標: 「神はインディオ(先住民)だった」と解釈していく過程を理解する


 課題:(例)どのような千年王国運動があったのかを70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第5章後半を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を読み返して復習してください

10回
10 植民地社会の成熟
到達目標: 植民地社会においてペニンスラール、クリオーヨ、奴隷、メスティソ、インディオという社会的序列(階級)が形成されていくことを理解する


 課題:(例)クリオーヨとはどのような人たちか。30字程度でまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第6章前半を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 資料と教科書を復習してください

11回
11 奴隷貿易と産業開発(第6章後半)(反乱の世紀についても予習する)
到達目標:奴隷制が近代化の基礎となる資本蓄積が可能となったことについて学習し、さらに
クリオーヨが宗主国に反旗をひるがえすことを理解する


   課題:(例)三角貿易について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第7章を読み、予習してください
事後学習
[事後学習:2h] ボルボン改革について調べておく。

12回
12 ブルボン改革とスペイン系アメリカの独立およびブラジル帝国の独立(第二回レポート)
到達目標: ナポレオン戦争後の独立の機運が高まったことを理解する


 第二回レポート課題:1200字程度にまとめる課題は前の週の授業でマナバのコース・コンテンツに提示します。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第8章を読んでおいてください
事後学習
[事後学習:2h] 教科書を復習してください

13回
13  独立と従属、そして長い国民国家形成期、および輸出代替経済と北の巨人の支配
到達目標: 独立後(1820年代)、60年におよぶ内戦、内紛、政争の末に国家が形成された後、北(米国)の飴と梱包(鞭)外交につい理解する

 課題:(例)カウディーヨはどのような人々なのかを70字程度で説明してください。あるいは輸出代替工業化を70字程度で説明してください。
事前学習
[事前学習:2h] 教科書第9章を読み予習してください
事後学習
[事後学習:2h] 教科書と配布資料で復習してください

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
毎回の授業のコメント・ペーパー(まとめと感想):30点
二回のレポート:70点
上記点を合計して評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業中に評価するポイントを説明し、希望者には第一回レポート課題を返却する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
『物語 ラテン・アメリカの歴史 -未来の大陸-』
増田義郎著
中公新書、860円+税
不必要
特になし
参考文献・推薦図書
『ラテンアメリカ五○○年 歴史のトルソー』清水透(岩波書店、1200円)
『ラテンアメリカの歴史I』 増田義郎・山田睦男編(山川出版、1999年、3780円)
『ラテンアメリカの歴史II』 増田義郎編(山川出版、2000年、3996円)
『世界の歴史 ラテンアメリカ文明の興亡』高橋均・網野徹哉(中央公論社2009年、2057円)
『ラテンアメリカ世界を生きる』遅野井茂雄・志柿光浩・田島久歳・田中高編(新評論、2001年、3200円)
研究室
H棟514号室
オフィスアワー
水曜日のお昼、木曜日のお昼
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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