シラバス情報

授業科目名
日本と中南米
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
田島 久歳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
日本と中南米の歴史的な関係を中心に据えながら、広くアジア、ラテンアメリカ、ヨーロッパの関係にも目を向け、広大な両地域関係の基本的な知識を身につけることを目標とする。
 太平洋を挟む両地域の関係史について学ぶが、特に16世紀から19世紀に焦点を当てて講義を行う。最終的には受講者が、近現代過程における領地域の交流史を理解できりょうにするのが目標である。
授業の概要
科目名:日本と中南米(Japan and Central and South America)
授業形態:講義
内容: 日本と中南米のヒトの繋がりや関係は現生人類のうちモンゴロイドがアメリカ大陸に渡ったとされる2万年前に遡る。彼らは古代文明を開花させ、独自の文化・文明を築いた。その後、直接の関係は途絶えたが、マルコ・ポーロの著した『東方見聞録』を参考に、大航海時代のヨーロッパ人によって新大陸が「発見」され、それに続いてジパング(日本)へとたどり着いて直接的な関係が再開された。そして16世紀以降、日本を含むアジア地域と中南米の歴史的な関係は強化されるようになった。
 毎回の授業内容に関するコメント・ペーパー(オンラインになった場合はMANABAのアンケート機能を使う)を提出してもらう。これは出席管理と評価の対象となる。質問のある学生は授業時間中に聞いてください。急がない場合はtajima@jiu.ac.jp に聞いてください。第6回目と第11回目授業(変更する場合がある)のとき2回のレポートを書いてもらう。
授業で主に使用する言語:日本語

授業計画
1回
1 シラバス授業を行ってから、授業内容および評価方法授業を行う。
地図配布(地図内容の説明を復習し、次回用資料を予習すること)。
 課題は毎回授業後半に学籍番号と名前を書いて提出すること。
到達目標: モンゴロイドがアジア(シベリア)から中南米に渡ったことを理解する

 課題:モンゴロイドとはどのような人たちか。70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 人類の誕生からモンゴロイドの新大陸への移動(グレート・ジャーニー)について調べておいてください
事後学習
[事後学習:2h] 資料とレジュメを基に、復習してください

2回
2 『東方見聞録』に見るマルコ・ポーロの旅
到達目標: 大航海時代のヨーロッパ人が参考にした『東方見聞録』について理解する


 課題:授業中に提示する。
事前学習
[事前学習:2h] マルコ・ポーロの東方への旅について調べておいてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

3回
3 マルコ・ポーロとジパング(Gipangu)の関係および大航海時代の始まり
到達目標: ヨーロッパで『東方見聞録』によって初めてジパング(日本)の存在が確認されたことを理解する


 課題:ポーロ一家はなぜ東方への旅に出たか。70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 図書館にある『東方見聞録』を読んでみてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

4回
4 ヨーロッパによるジパング(日本)「発見」とエル・ドラード伝説
到達目標: ポルトガル人による西欧と日本の出逢いおよび不安定化する明の海での勢力変化のなかの日本について理解する

 課題:(仮)大航海時代は新旧大陸に何をもたらしたか。またはエル・ドラード伝説とはどのような伝説化についてまとめる。
事前学習
[事前学習:2h] ポルトガルを介してもたらされた新大陸の文物や「コロンブス交換」について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

5回
5 中南米=日本関係とキリスト教及び南蛮文化
到達目標: 南蛮人とは誰を指すか。その文化が与えた影響について理解する


 課題:南蛮文化の具体的な事例を紹介して論述する。
事前学習
[事前学習:2h] 南蛮人について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

6回
6 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とヌエバ・エスパーニャ総督領(=フィリピン)関係
到達目標: 日本銀が世界の貨幣となっていたこととキリスト教について理解する


 課題:フィリピンとヌエバ・エスパーニャはどのような関係にあったのか、70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 日本銀の産出量、蘭・明・葡・朱印船について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

7回目
7 ガレオン貿易を介して日本とメキシコ、パナマ、ペルー関係
到達目標: スペインのガレオン貿易を介してのメキシコ、ペルーとの関係を理解する

 課題:日本産出の銀はどこにむかったかについて、70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] ガレオン貿易船のルート図とガレオン貿易について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

8回
8 ヨーロッパの東南アジア進出とガレオン貿易
到達目標: ポルトガル、スペインの東南アジアへの進出方法について理解する


 課題:新大陸銀は、スペインを通過してオランダ、イギリスに渡ったとされるが、その理由について70字程度にまとめてください。
事前学習
[事前学習:2h] 香料(スパイス)、面絹織物、陶磁器貿易について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

9回
9 オランダやイギリスの東インド会社の活動
到達目標: スペインやポルトガルの衰退と、イギリス、オランダの東インド会社と日本


 課題:イギリス東インド会社、オランダ東インド会社はどのような活動をしていたか。70字にまとめて送ってください。
事前学習
[事前学習:2h] オランダ東インド会社、イギリス東インド会社について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

10回
10 アヘン戦争と中南米に導入される中国人苦力(クーリー)
到達目標: アヘン戦争とはどのような紛争だったかを理解する



 課題:マリア・ルス号事件は日本と中南米の関係にどのような影響をあたえたか。70字程度にまとめて送って
  ください。
事前学習
[事前学習:2h] アヘン戦争について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

11回
11 ペルー船籍マリア・ルス号事件と明治日本の外交試練
到達目標: マリア・ルス号事件と中国人苦力の新大陸移動について理解する

事前学習
[事前学習:2h] マリア・ルス号をめぐる裁判について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

12回
12  日本人移民(戦前移民と戦後移民)
到達目標: 明治期の日本人移民の特徴と戦後移民。下級武士、農村から都市や海外への移民および敗戦後の復員軍人、転住者、開拓地からの離脱について理解する



事前学習
[事前学習:2h] 移民送出国と移民受入国の状況について調べてください
[事前学習:2h] 戦後荒廃する日本を離れて移住した人々の特徴について調べてください
事後学習
[事後学習:2h] 地図、表、レジュメを使って、復習してください

13回
13 日系人ディアスポラとしてのデカセギ(decassegui)と日本社会
到達目標: 在日日系人デカセギ


課題:出稼ぎとデカセギの違いを70字程度で説明してください。
事前学習
[事前学習:2h] 中南米の「失われた10年」について調べてください
事後学習
[事後学習:2h]地図、表、レジュメを使って、復習してください

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
毎回の授業の課題(コメント・ペーパー):30点
 2回の授業内レポート:70点
 上記を合計して評価す
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
第一回テスト結果を知らせる
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
指定しない。資料は授業中に配布する
なし
なし
なし
なし
参考文献・推薦図書
『東方見聞録』マルコ・ポーロ(東洋文庫、1971年、3024円)
『図説 大航海時代』増田義郎(講談社、2008年、1944円)
『黄金の島ジパング伝説』宮崎正勝(吉川弘文館、2007年、1836円)
『黄金郷に憑れた人々』増田義郎(NHKブックス、1989年)
『ラテンアメリカン・ディアスポラ』中川文雄・田島久歳・山脇千賀子編(明石書店、2010年、5000円)
研究室
Hー514号室
オフィスアワー
水(お昼)、木(お昼)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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