シラバス情報

授業科目名
日本語学概論B
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
吉田 朋彦
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
この授業では、主に、日本語の構造(主に語彙と文法)と社会言語学的な視点から見た語彙について学ぶ。「日本語学概論A」と合わせて、日本語学・日本語教育の専門的知識として日本語の構造を幅広く学ぶ。それによって、日本語教育の視点や国際的な視点から日本語についての理解を深めるとともに、グローバル社会における言語の多様性や国際社会の課題への理解、国際交流の知識とコミュニケーション能力の習得に役立てることができる。
到達目標は次の(1)〜(5)である。
(1)日本語の語構成の基礎を理解する。
(2)日本語の語彙論の基礎を理解する。
(3)日本語文法の基礎を理解する。
(4)言葉の位相の基礎を理解する。
(5)日本語教育と日本語研究の関係を理解する。
授業の概要
この授業と「日本語学概論A」で、日本語学の基礎知識を広く学ぶ。形態論・語彙論として、語構成と造語法、語種、語彙量などを学ぶ。文法の諸概念のうち、態と授受表現、テンス・アスペクト・モダリティー、主題と取り立て、連用修飾と連体修飾を学ぶ。言語と社会に関わる分野から、種々の位相語について学ぶ。

授業計画
1回
授業のガイダンス、日本語の分析と日本語教育
到達目標:日本語の分析の基本概念を、日本語教育と関係づけて理解する。
事前学習
[2h]テキスト6.5.1を予習し、日本語の知識と日本語教育の関係について考える。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

2回
語彙(1)単語と語構成、造語法
到達目標:語と語形、形態素の基本事項を例とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト4.1、4.3を予習し、類例を国語辞典等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

3回
語彙(2)語種
到達目標:語種の分類と各語種の特徴を、例とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト4.4を予習し、類例を国語辞典等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

4回
語彙(3)語彙量・辞書、その他
到達目標:語彙調査と辞書の基本事項を理解し、例とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト4.5を予習する。
事後学習
[2h]授業の内容とテキスト、国語辞典を参考に復習し、小テストに解答する。

5回
文法(1)日本語の受動態・自発態・可能態
到達目標:受動態・自発態・可能態の基本事項を、例文とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト5.3.1を予習し、レル・ラレル、セル・サセルの用法を国語辞典や日本語の教科書等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

6回
文法(2)日本語の使役態、授受表現
到達目標:使役態と授受表現の基本事項を、例文とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト5.3.2〜5.3.3を予習し、レル・ラレル、セル・サセルの用法を国語辞典や日本語の教科書等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

7回目
文法(3)授受表現
到達目標:授受表現の基本事項を、例文とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト5.3.3を予習し、モラウ・クレル・アゲル(ヤル)の用法を国語辞典や日本語の教科書等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

8回
文法(4)アスペクト・テンス・モダリティー
到達目標: アスペクト・テンス・モダリティーの基本事項を、例文とともに理解する。
事前学習
[2h]テキスト5.4を予習し、動詞のル形・テイル形・タ形の違いを調べる。助動詞の用法を国語辞典等で確認する。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

9回
文法(5)主題と取り立て、複文(連用修飾節と連体修飾節)
到達目標: 「は」など主題・取り立てを表す助詞の基本事項を理解し、例を用いて説明できる。
事前学習
[2h]テキスト5.5、5.6.1〜5.6.2を予習する。「は」の用法を国語辞典等で調べる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

10回
位相語
到達目標: 語彙を社会との関係で理解し、位相語を例によって理解する。
事前学習
[2h]テキスト6.2を予習する。その他の実例を探してみる。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

11回
日本語教育と語用論
到達目標: 日本語における語用論的規範とその例を理解する。
事前学習
[2h]テキスト6.1〜6.2を読み、場面と適切な言語表現について考える。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

12回
日本語研究の諸相
到達目標: 日本語研究のさまざまな分野・研究方法の基礎を理解する。
事前学習
[2h]テキスト7.2を予習する。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

13回
授業のまとめと補足説明
到達目標: これまでの授業を振り返り、概要を理解することができる。
事前学習
[2h]これまでの内容を復習し、疑問点があればまとめておく。
事後学習
[2h]テキストや参考文献等を用いて復習し、小テストに解答する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
学期末試験(70%)と、小テストや課題など授業への取組み(30%)。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
小テストや課題の解説は、その授業あるいは次の授業で行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
『日本語概説』
沖森卓也(編著)
朝倉書店
978425415237
「日本語学概論A」と同じテキスト。
参考文献・推薦図書
『図解 日本語の語彙』/沖森卓也・木村義之・田中牧郎・陳力衛・前田直子/三省堂/2011年/ISBN 978-4-385-36479-7 
『はじめての人の日本語文法』/野田尚史/くろしお出版/1991年/ISBN 978-4-87424-053-3 
『敬語コミュニケーション』/蒲谷宏(編著)/朝倉書店/2010年/ISBN 978-4-254-51521-3 
『日本語のシンタクスと意味Ⅰ』/寺村秀夫/くろしお出版/1982年/ISBN 9784874240021
研究室
東金キャンパス H棟5階 H515
オフィスアワー
月曜日3限、水曜日昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
授業内容紹介動画
https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=2caa03e7c9f8525faccf0ab7aee78006
パスワード JvxfVx3y