シラバス情報
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教員名 ： 青木 一
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授業科目名
教育制度
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇（実務経験有）
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
青木 一
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
「日本国憲法」のもと、「教育基本法」や「学校教育法」等によって形成されている「現代日本の教育制度」に関して、正確な法律的制度的に理解することを目標とする。そのうえで日本における教育制度の歴史的発展に関して、戦前日本における「近代公教育の形成」について、さらに「戦後教育改革」において確立した教育制度の主要な領域や「中央・地方の教育行政」の基本的骨格について歴史的に認識することを目指していく。
あわせて現代社会の新たな諸課題に対応した教育政策ー「教育制度改革の基本的動向」について理解していく。そして今日における「学校と地域の連携促進」についての大切さを実践的に理解するとともに、感染症防止をはじめとした「学校保健」と「学校安全」、さらに「防災教育」に関する知識と理解を持つとともに、緊急時の危機管理の在り方について確たる理解を持つことを目標とする。 授業の概要
歴史的アプローチとして、近代社会における近代公教育の成立と発展、欧米と日本の歩みについて概観するとともに、現代日本の教育制度を方向づけている戦後教育改革の内容、すなわち日本国憲法の下での「教育基本法」「学校教育法」の制定と進歩的学校制度の形成、さらには教育委員会制度や教員免許制度等の成立と今後の動向を押さえていきたい。そのうえで更に現代日本の教育制度の諸側面（幼児教育・義務教育・中等高等教育・教職制度等）に関しても言及し考察を加えていきたい。そして教育制度を組織化し改善改革をすすめている中央教育行政（文部科学省）と地方教育行政（教育委員会）に関する権限と役割について理解を進めていくこととする。
講義を中心としつつ、各領域の今日的課題点については、グループワークや意見交換の機会をそれぞれ持っていきたい。 授業計画
1回
近代社会における教育制度の発達とその役割—近代公教育の歩みとそこにおける理念と基本原理（欧米先進国の公教育と日本との共通性と独自性）
到達目標—世界史における近代公教育の形成について歴史的理解を持つことができる。 事前学習
事前課題１ｈ—自分自身の体験から６・３・３・４制の制度をふりかえり、メモ書きしておく。
事後学習
事後課題３ｈ—欧米諸国の中から一つ選びその歴史的発展の概要をまとめる。
2回
日本における公教育の成立と発展—明治憲法と教育勅語の制定、複線型の近代的学校制度の概要、戦後日本の教育改革の歴史的意義と改革の主要な側面
到達目標—日本における近代的学校制度の歴史的発展について認識している。 事前学習
事前課題２ｈ—現代の学制に至る変遷について、テキスト61頁から確認しておく。
事後学習
事後課題２ｈ—戦後教育改革の要点を整理しておく。
3回
現代教育制度の基本原理—日本国憲法の教育条項と教育基本法の内容と意義
到達目標ー日本国憲法の教育条項及び改正教育基本法について正しく理解を持つことができる。 事前学習
事前課題２ｈ—日本国憲法の第3章について確認しておく。
事後学習
事後課題２ｈ—配布資料により教育基本法の成立過程・改正過程についておさえる。
4回
幼児教育及び義務教育の制度的骨格と今日的課題点—少子化社会における展望と課題、幼少連携、特別支援教育への法律的理解と教育支援の実践的課題
到達目標ー義務教育の目標、諸原則及び学校組織について正しく理解できている。 事前学習
事前課題２ｈ—テキスト55頁より特別支援教育の疑問と地域における保育所と幼稚園の現状についてメモ書きしておく。
事後学習
事後課題２ｈ—地域における小中連携の在り方について考察してみよう。
5回
中等教育・高等教育の制度的現状と新たな政策展開—新たな教育課程の導入や入試制度改革
到達目標—新学習指導要領の実施過程や教科書採択について理解ができている。 事前学習
事前課題１ｈ—公立学校とフリースクールとの完成性をテキスト73頁より確認する。
事後学習
事後課題３ｈ—授業で取り上げた大学入試改革の動向について理解する。
6回
中央教育行政と地方教育行政の役割と課題 —文部科学省の役割と権限、教育委員会制度の再編成（新教育長や総合教育会議の役割）
到達目標—文部科学省の役割と教育委員会の基本的組織と職務権限について理解できる。 事前学習
事前課題２ｈ—義務教育の無償、学校徴収金など公費私費の分担区分をテキスト49頁より整理しておく。
事後学習
事後課題２ｈ—文部科学大臣の権限と新教育委員会制度の法律上の規定と要点を確認する。
7回目
学校経営と教職員組織—校長の管理職としての職務と権限、補助機関としての職員会議、校務分掌と主任制等
到達目標—学校教育法をふまえての教職員組織の役割について正しく理解している。 事前学習
事前課題２ｈ—出身校（中学校・高校）の校内組織と役割分担についてテキスト25頁を参照しメモ書きしておく。
事後学習
事後課題２ｈ—学校主任制の法的根拠と学校段階別の主任の配置について整理し理解する。
8回
現代社会における家庭・学校・地域の基本的関係と社会変動における学校と子供の学びへの影響
到達目標—児童虐待に関して、早期発見と組織的対応について理解できている。 事前学習
事前課題１ｈ—今日における家庭教育の課題点を、学校選択・進路選択の視点からメモ書きしておく。
事後学習
事後課題３ｈ—テキスト91頁より教職員のリスクマネジメントについて検討してみる。
9回
現代社会における学歴尊重社会の進展と学校教育への影響ー学歴志向と受験競争の拡大、学力格差の拡大と学習支援の必要性
到達目標— 全国一斉学力調査の現状把握及び学力支援策や進路指導について理解できている。 事前学習
事前課題２ｈ—テキスト43頁より学習指導要領について把握してみる。
事後学習
事後課題２ｈ—地元の地方自治体における学習支援の現状について把握する。
10回
２１世紀における教育政策の展開と課題—改正教育基本法の成立、教員免許更新講習の導入と今後の動向、教員研修制度の体系化、教育委員会組織の再編成等
到達目標—日本における教育政策の動向に関して、教職を目指す立場から十分な理解を持つ。 事前学習
事前課題２ｈ—新旧の教育基本法の前文と各条文について確認しておく
事後学習
事後課題２ｈ—テキスト37頁より教員養成制度と免許更新制の動向について確認しておく。
11回
諸外国における教育政策の展開と学制改革の動向—義務教育の延長政策、教育機会の拡充策、学力向上策及び学習支援策の現状
到達目標—OECD国際学力調査の視点から日本の現状と課題について理解している。 事前学習
事前課題２—テキスト67頁よりアクティブラーニングの推進について確認する。
事後学習
事後課題２—配布資料（OECD国際学力調査）により関心のある国と日本との比較考察をしてみる。
12回
学校と地域の連携促進— 連携のための制度上の理解（PTA,学校評議員、学校運営協議会等）、実際の連携の事例研究
到達目標—今日における地域との協力の要点について実践的に理解できている。 事前学習
事前課題２ｈ—地元の出身校（小・中学校）での地域との連携活動について調べてみる。
事後学習
事後課題２ｈ—配布資料で地域との連携での諸課題について理解する。
13回
学校保健と健康診断等に関する法制と学校における組織的対応について
到達目標—学校保健安全法及び同法施行規則をふまえた学校保健における感染症防止の基準と指針について正確に理解できる。 事前学習
事前課題１ｈ—出身校での健康教育や学校保健の基本方針や行事について確認してみよう。
事後学習
事後課題３ｈ—学校保健安全法の第1章２章及び施行規則の内容について確認する。
14回
定期試験または期末レポート
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
成績評価については、以下の試験をふまえて評価する。
・授業終了後の小論文（３０％） ・課題レポート（３０％） ・期末最終レポート試験（４０％） 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業で解説、または解説コメントシートを配付する。
講義で使用するテキスト（書名・著者・出版社・ISBN・備考）
いまさら聞けない 日本の教育制度
樋口修資
武久出版
978-4-89454-137-5
1200円
参考文献・推薦図書
『教職六法』 高見茂（協同出版）
『改正教育基本法ー制定過程と政府解釈の論点』 佐々木幸寿著（日本文教出版） 『「共創の時代」の教育制度論』 星野敦子（学文社） 『現代の教育制度と経営』 岡本徹編（ミネルヴァ書房） 『教育の制度と経営』 葉養正明編（学芸図書教職課程講座） 『教育法規スタートアップ・ネクスト』 高見茂、開沼太郎編（昭和堂） 研究室
毎月曜日非常勤控室
オフィスアワー
初回の授業時に配付するワークシートに記します。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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