シラバス情報

授業科目名
道徳教育の理論と方法
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
稲垣 孝章
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
養護教諭を目指すにあたり、道徳教育の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容項目について理解する。具体的には、人間としての道徳の在り方、子供の道徳性の成長発達、日本の道徳教育の歴史、学習指導要領に示された道徳科の目標と内容項目、現代社会の道徳教育の課題について学び、道徳教育を推進する上での養護教諭の役割を理解する。 授業紹介動画:https://youtu.be/aDk2WoEuGQc
授業の概要
①科目名:道徳教育の理論と方法(moral education)  ②授業形態:講義/演習
③内容:養護教諭は、担任として週に1度の道徳の授業を行うことはないが、ゲストティーチャーとしての参加や保健室にやってくる生徒とのやりとりを含め担任との連携をはじめとして、学校全体で行われている道徳教育において、重要な役割を担うことになる。そのため、教育課程における道徳教育の位置付けや法令及び歴史を学んだ上で、現代社会における道徳教育の課題とその対応についての理解を深める。また、養護教諭としての役割を果たすために、学校教育全体を通じて行う道徳教育およびその要となる道徳科の目標や内容、指導計画等を理解するとともに、教材研究や学習指導案の作成の理解、模擬授業における説話等を通して、実践的な指導力を身に付ける。

授業計画
1回
1回 道徳教育の歴史的変遷について
   道徳教育の歴史的変遷を踏まえ、現代社会の現状と求められる道徳教育について理解する。
到達目標:道徳教育の歴史と現代に求められる道徳教育について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳教育の歴史について調べておく。
 
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、歴史について考えをまとめ、理解を深める。

2回
2回 道徳教育及び道徳科が目指すものについて 
   道徳科の目標と道徳科の四つの視点と小・中学校の内容項目について理解する。
到達目標:道徳科の目標と内容項目について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳教育の目標と内容項目について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第2章第2節を読み、理解を深める。

3回
3回 道徳教育の原理と道徳性の発達及び全体計画について 
   哲学・倫理から捉えた道徳及び道徳性の発達(ピアジェ・エリクソン・コールバーグ)について理解する。
到達目標:道徳性の発達について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳性の発達について調べておく。
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、道徳性の発達についての考えをまとめ、理解を深める。

4回
4回 道徳科の教科書使用と全体計画の作成について 
   道徳の教科化と教科書使用及び道徳科の指導計画の作成と内容の取扱いについて理解する。
到達目標:道徳の教科化について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳の教科化について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第3章を読み、理解を深める。

5回
5回 「考え、議論する道徳」への質的転換について 
   「考え、議論する道徳」への質的転換と家庭や地域と連携した道徳教育について理解する。
到達目標:「考え、議論する道徳」について理解できる。
事前学習
[2h]事前に「考え、議論する道徳」について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第4章を読み、理解を深める。

6回
6回 道徳科の授業の質的転換によるいじめ防止と道徳科の授業としての条件について 
   道徳科の授業の質的転換によるいじめ防止及び道徳科の学習手段、授業としての条件を理解する。
到達目標:道徳科の授業の質的転換について理解できる。
事前学習
[2h]事前にいじめ問題について調べておく。
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、道徳科の授業の質的転換についての考えをまとめ、理解を深める。

7回目
7回 道徳で求められる学習活動について 
   道徳教育と道徳科の関連及び道徳で求められる五つの学習活動について理解する。
到達目標:道徳で求められる五つの学習活動について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳教育と道徳科について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第4章第2節を読み、理解を深める。

8回
8回 道徳科の授業の質的転換と指導方法の工夫について
   道徳科の授業での指導方法の工夫と授業構想における発問、板書、話合いの指導について理解する。
到達目標:道徳科の授業での指導方法の工夫、板書と話合いの指導について理解できる。
事前学習
[2h]事前に道徳科の授業の指導方法について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第4章第3節を読み、理解を深める。

9回
9回 道徳科における授業構想と評価の基本的な考え方について 
   道徳科における授業構想と評価の基本的な考え方及び行動や態度に関する評価方法について理解する。
到達目標:道徳科における授業構想と評価の基本的な考え方について理解できる。 
事前学習
[2h]事前に道徳科における評価について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第4章第3,4節、第5章第1,2,3節を読み、理解を深める。

10回
10回 道徳科における指導計画と評価及び学習指導案の作成について  
    道徳科における指導計画と評価及び学習指導案の作成について理解する。
到達目標:学習指導案の作成について理解できる。 
事前学習
[2h]事前に道徳科の学習指導案について具体的な事例を調べておく。
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、道徳科の学習指導案の作成について理解を深める。

11回
11回 道徳科(小学校)の二つの授業展開例について 
    ①「手品師」A[正直・誠実]②「ブランコ乗りとピエロ」B[相互理解・寛容]の授業実践例について理解する。
到達目標:道徳科(小学校)の二つの授業の展開方法について理解できる。  
  
事前学習
[2h]事前に二つの教材について調べておく。
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、授業展開の方法についてまとめ、理解を深める。 

12回
12回 道徳科(中学校)の二つの授業展開例について 
    ①「2通の手紙」C[遵法精神・公徳心]②「二人の弟子」D[よりよく生きる喜び]の授業実践について理解できる。
到達目標:道徳科(中学校)の二つの授業の展開方法について理解できる。 
事前学習
[2h]事前に二つの教材について調べておく。
事後学習
[2h]授業での資料をもとに、授業展開の方法についてまとめ、理解を深める。

13回
13回 道徳科で「共に考え、語り合う授業」の展開について
    道徳授業の振り返りシートを活用し、「共に考え、語り合う授業」について理解できる。
到達目標:「共に考え、語り合う授業」について理解できる。   
事前学習
[2h]事前に授業の振り返りの視点について調べておく。
事後学習
[2h]「中学校学習指導要領解説特別の教科道徳」第8章を読み、理解を深める。

14回
事前学習
  
  
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業での感想、レポート、確認テストを実施する。評価配分は以下の通り。
○授業への参加意欲、対面授業での感想記録やレポート65%(毎回の授業を5点満点で評価する;5点×13回)
○確認テスト35%(100点を35点に換算する)
〈オンライン授業の場合〉
○オンライン授業では毎回のレポートで評価し、確認テストを実施する。
〇評価配分は、対面授業と同様。
※教職課程の科目であることから、やむ得ぬ事情のないかぎり、すべて出席することが前提です。
 根気強く休まずに出席して学習できるということは、教師になるための必要な資質要件の1つです。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業での解説、または解説コメントを提示します。
オンライン授業では、レポートに対してのフィードバックは、manabaで個別にコメントを掲載します。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
中学校 学習指導要領 解説 特別の教科道徳編
文部科学省
教育出版
978-4-316-30084-9
H30.3/\156円+税
参考文献・推薦図書
〇文部科学省『小学校 学習指導要領 解説 特別の教科道徳編』(文部科学省/廣済堂あかつき/H30.2/\135円+税)
      (インターネットからもダウンロードできる。詳細は授業中に指示する。)
○『1年間で学級・学校が劇的に変わる 教師の一般教養』稲垣孝章著(文溪堂/令和3年11月/1.500円)
加えて、授業中に適宜プリントを配付する。
研究室
本部棟2階 非常勤控室
オフィスアワー
12:30〜13:15
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
「道徳教育アーカイブ」文部科学省(https://doutoku.mext.go.jp)