シラバス情報

授業科目名
国際機構論
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
飯倉 章
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義の目的は、国際機構の成り立ちと組織としての特徴を吟味しながら、国際機構が抱える問題を検討し、国際社会において国際機構が果たす役割とその限界について理解を深めることにある。講義ではレジメを配布し、基本的な知識を身に付けてもらう。次いで、授業後半では関連するトピックについて資料を読んだり、ビデオ等を視聴したりして、授業内容について理解を深める。
知識の定着を図るため理解度テスト・理解度確認テストを実施する。
授業紹介動画:https://youtu.be/tzdNuASoiXt
授業の概要
① 科目名(英語名):国際機構論(International Organization)
② 授業形態:講義
③ 内容:本講義の目的は、国際機構の成り立ちと組織としての特徴を吟味しながら、国際機構が抱える問題を検討し、国際社会において国際機構が果たす役割とその限界について理解を深めることにある。本講義では国際連合を中心として様ざまな国際機構を取り上げるが、国際機構は条約を基に成立しているので、必ず条約を英語ないし日本語で熟読し、その設立の趣旨・特徴を理解する。受講生には発表と討論を積極的にしてもらいたい。
*受講生は国際機構についての入門的な知識を身につけていることが望ましいが、初学者でも分りやすいように教える。ただし、「試験および成績評価」の欄に書いたように何度も理解度確認テストがあり、それをクリアして行かないと単位が付与されず、暗記事項と課題も多いので、その点を十分理解して受講してもらう必要がある。
④ 授業で主に使用する言語:日本語

授業計画
1回
オリエンテーション
国際機構の定義
 1.国際機構の伝統的定義 
 2.伝統的定義に当てはまらない場合
 3.国際機構の大分類 
 4.国際機構論の定義 
 5.世界のなかの国際機構の位置づけ
[到達目標]授業の概要を認識し、学習目標を明確にする。国際機構の定義を理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックやニュースを調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

2回
国際機構の歴史——第一次世界大戦前まで
 1.国際機構の原初形態
 2.ヨーロッパ協調とハーグの平和
 3.国際行政連合
 4.フランス革命後の国際機構の創設
 5.基礎知識確認用レジメの配布
[到達目標]第一次世界大戦前までの国際機構の歴史を理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

3回
国際機構の歴史——国際連盟から国際連合まで
 1.国際連盟とその挫折
 2.国際連合・その他関連機関の成立までの動き
*「理解度テストその1」を実施する(範囲:第1回・2回)
[到達目標]国際連盟から国際連合までの国際機構の歴史を理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

4回
国際連合——その目的、組織と仕組み(1)
 1.国連の主目的
 2.国連と加盟国の行動の基本原則
 3.主要6機関
 4.安全保障理事会
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

5回
国際連合——その目的、組織と仕組み(2)
 1.国連総会
 2.国連加盟のプロセス——総会v.s.安保理
*「理解度テストその2」を実施する(範囲:第3回・4回)
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

6回
国際連合——その目的、組織と仕組み(3)
 1.国連経済社会理事会
 2.国連の専門機関
*「理解度テストその3」を実施する(範囲:第5回)
*課題その1:「国連の専門機関」(プリント)配布(第7回冒頭に提出)
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

7回目
国際連合——その目的、組織と仕組み(4)
 1.事務局
 2.事務総長
 3.国連事務局とアメリカ
*課題その2:「国連の平和維持活動」(プリント)配布(第8回冒頭に提出)
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

8回
国際連合——その目的、組織と仕組み(5)
 1.国際裁判について
 2.国際司法裁判所
 3.国際刑事裁判所
*「理解度テストその4」を実施する(範囲:第6回・7回)
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

9回
国際連合——その目的、組織と仕組み(6):国連の歴史と課題
 1.国際信託統治制度
 2.国連の歴史とその誤算
 3.国連平和維持活動とは?
 4.冷戦期以降の国連平和維持活動の特徴
 5.国際連合の課題
[到達目標]上記トピックに沿って、国際連合の目的、組織と仕組み、歴史と課題について理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

10回
欧州統合の進展と欧州連合
 1.戦後のヨーロッパ統合の歴史
 2.欧州連合の歴史と仕組み
 3.経済・通貨統合とその課題
 4.政治統合の進展と課題
*「理解度テストその5」を実施する(範囲:第8回・9回)
[到達目標]欧州統合の進展と欧州連合について理解を深める。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

11回
安全保障関連の国際機構(1)
 1.北大西洋条約機構NATO
*「理解度テストその6」を実施する(範囲:第10回)
[到達目標]安全保障関連の国際機構、とくに北大西洋条約機構について理解を深める。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

12回
安全保障関連の国際機構(2)
 1.北大西洋条約機構NATOの東方拡大
 2.核の番人:国際原子力機関
経済関連の国際機構
 1.世界貿易機関WTO
 2.経済協力開発機構OECD
[到達目標]上記トピックに沿って、安全保障・経済関連の国際機構の目的、組織と仕組みについて理解する。
事前学習
[事前学習:2h]授業内容に関するトピックや関連事項を調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、授業内容の理解を深めること。

13回
これまでの授業内容のまとめと理解度確認テストを実施する。
[到達目標]授業内容のまとめと理解度確認テストを通して、国際機構についてしっかりと理解し、関連する知識を身に付ける。
事前学習
[事前学習:2h]これまでの授業内容をすべて復習して、理解度確認テストに備えること。
事後学習
[事後学習:2h]自筆ノートを復習したり、調べ物をしたりして考察し、これまでの授業内容の理解を深めること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
[成績評価]
1.提出課題(10%)
2.授業への取り組み(発表・討論)を評価するので、積極的に授業参加すること(10%)
3.理解度テスト6回+理解度確認テスト(80%)
*知識が身につかないということがないように、本講義では理解度テスト・理解度確認テストを実施する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業当日、もしくは次回授業内で課題の解説をする。
理解度テスト・理解度確認テストの場合には、点数を個別に知らせるなどする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
適宜プリントを配布する。
参考文献・推薦図書
『国際機構論』第2版、最上敏樹(東京大学出版会、2006年、ISBN 978-4130323369、品切れ)
『国際機構論講義』最上敏樹(岩波書店、2016年、ISBN 978-4000229548、3520円)
研究室
東金キャンパス・H棟・H516
オフィスアワー
授業内で別途案内する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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