シラバス情報

授業科目名
薬剤学演習
学年
3年
単位数
1.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
秋元 雅之、森 健二、押坂 勇志、長谷川 哲也
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
【必修】
薬の専門家として製剤物性、薬物の体内動態などの知識が必要とされる。薬剤学演習では、物理薬剤学、医療薬剤学I,IIおよび製剤学Iで学ぶ薬剤学の分野で触れることの多い計算問題に焦点を当て、演習形式でこれらの理論と問題解決方法を習得する。
【カリキュラム番号】物理薬剤学、医療薬剤学I,II、および製剤学Iのカリキュラム番号に準ずる。
授業の概要
①科目名(英語名):薬剤学演習 (Practice for Pharmaceutics)
②授業形態:講義、演習、課題、試験
③内容:物理薬剤学の分野(安定性、溶液の束一性、等張化)および生物薬剤学の分野(尿中データ解析、モーメント解析、クリアランス理論、相互作用)に焦点をあて、演習形式でこれらの理論と問題解決方法を習得する。
④授業で主に使用する言語:日本語
【実務経験のある教員】 1名

授業計画
1回
・反応速度式を求めることができる。
・0次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。
・グラフから0次反応による薬物の分解を理解できる。
 C5000、C5100、C5200
事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。
コンパスの物理化学205~207ページ A反応速度式、B反応次数と反応速度式 ⓵0次反応、210~211ページ C反応次数の決定方法
事後学習
授業中に配布した0次反応で分解する薬物のデータをグラフ化し、反応速度定数、半減期を求める。

2回
・1次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。
・グラフから1次反応による薬物の分解を理解できる。
・2次反応の微分型速度式を積分型速度式に変化できる。
・グラフから2次反応による薬物の分解を理解できる。
 C5000、C5100、C5200
事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。
コンパスの物理化学207~211ページ B反応次数と反応速度式 ②1次反応、③2次反応、C反応次数の決定方法
事後学習
授業中に配布した1次反応、2次反応で分解する薬物のデータをグラフ化し、反応速度定数、半減期を求める。

3回
2種類以上の温度での、薬物の分解に関するデータからそれぞれの温度での反応速度定数を求めることができる。この反応速度定数と温度の関係をアレニウスプロットできる。アレニウスプロットより活性化エネルギーを求めることができる。活性化エネルギーと反応座標を理解し、与えられたデーターから反応座標を作成し、活性化エネルギーを求めることができる。
 C05500、C05600
事前学習
物理薬剤学反応速度の以下の項を学習する。
コンパスの物理化学218~222ページ F反応速度の温度依存性、G反応座標と活性化エネルギー、H触媒反応

事後学習
授業中に配布した薬物の分解に関するデータをグラフ化し、反応速度定数、活性化エネルギーを求める。

4回
製剤学分野:粉体、界面、分散系、レオロジーを行う。
【到達目標】
・粒子の測定方法を説明できる。
・粉体の性質を説明できる。
・界面の性質を理解し、界面活性溶液の性質を説明できる。
・代表的な分散系を説明できる。
・レオロジーの説明ができ、レオロジーの測定方法が説明できる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
E28300、E28500、E28600、E28700、E29000、E29100、E29500、E29600
事前学習
固形製剤、半固形製剤、液状製剤の以下の項を学習する。(2時間)
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章)
事後学習
図解薬剤学(粒子と粉体の章、分散系の章、レオロジーの章)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。(2時間)

5回
物理化学分野:溶液の性質1
【到達目標】
・束一性について説明できる。
・ファントホッフ係数について説明できる。
・各化合物に対する、沸点上昇度、凝固点降下度、蒸気圧降下度、浸透圧を計算できる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
C04400
事前学習
溶液の性質(モル濃度、ファントホッフ係数、理想溶液)の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、理想気体と実在気体、ファントホッフ係数とオスモル濃度の項、束一的性質の項)
事後学習
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、理想気体と実在気体、ファントホッフ係数とオスモル濃度の項、束一的性質の項)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。また、各化合物に対する、沸点上昇度、凝固点降下度、蒸気圧降下度、浸透圧を計算する。(2時間)

6回
物理化学分野:溶液の性質2
【到達目標】
・等張化について説明できる。
・浸透圧、凝固点降下、食塩価、容積価から、等張溶液を計算(作製)できる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
C04400、C04600
事前学習
溶液の性質(等張化)の以下の項を学習する。(2時間)
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、束一的性質の製剤への応用の項)
事後学習
コンパスの物理化学(溶液の性質の章、束一的性質の製剤への応用の項)の範囲をもう一度復習し、授業中に解いた問題の解説書を作成する。また、浸透圧、凝固点降下、食塩価、容積価から、等張溶液を計算する。(2時間)

7回目
反応速度、粒子と粉体、分散系、レオロジー、溶液の性質に関する問題を課す。

 C5000、C5100、C5200、C05500、C05600
 E28300、E28500、E28600、E28700、E29000、E29100、E29500、E29600
事前学習
第1回~第6回目までの内容を復習する。
事後学習
問題を再度解き、知識の定着に努める。

8回
事前学習
事後学習

9回
事前学習
事後学習

10回
事前学習
事後学習

11回
生物薬剤学分野:吸収過程のあるコンパートメントモデル解析とモーメント解析(長谷川)
【到達目標】
方対数グラフを用いたグラフ演習を行う。残差法による吸収速度定数の算出、flip-flopの有無の判断ができるようになる。
モーメントパラメータの意義を理解し、これを算出できるようになる。また、Wagner-Nelson法によって吸収量を求めることができるようになる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
H03800, H04100, H04200, E25600, E27300, E27400, E27500, E27600
事前学習
図解薬剤学pp.480-489およびpp.502-507を読み、予習する。(1時間)
片対数グラフおよび関数電卓の使い方を理解しておく。また、グラフ演習に用いる長さ30 cmの定規を用意しておく。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)

12回
生物薬剤学分野:尿中データを用いたコンパートメントモデル解析(長谷川)
【到達目標】
ログレートプロットおよびシグママイナスプロットの意義を理解し、これらを作成して薬物動態学的パラメータを求めることができるようになる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
H03800, H04100, H04200, E25600, E27300, E27400
事前学習
図解薬剤学pp.470-473およびpp.486-489を読み、予習する。(1時間)
片対数グラフおよび関数電卓の使い方を理解しておく。また、グラフ演習に用いる長さ30 cmの定規を用意しておく。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)

13回
生物薬剤学分野:尿中データを用いたコンパートメントモデル解析(長谷川)
【到達目標】
ログレートプロットおよびシグママイナスプロットの意義を理解し、これらを作成して薬物動態学的パラメータを求めることができるようになる。
【学習方法】講義、演習
【JIUコアカリ番号】
H03800, H04100, H04200, E25600, E27300, E27400
事前学習
図解薬剤学pp.470-473およびpp.486-489を読み、予習する。(1時間)
片対数グラフおよび関数電卓の使い方を理解しておく。また、グラフ演習に用いる長さ30 cmの定規を用意しておく。
事後学習
演習問題を解き直し、理解を確かめる。(2時間)



14回
第8-13回の学習内容の確認(秋元、長谷川)
【到達目標】
第8‐13回までの学習効果を試験により測定し、合格ライン(60%)以上の正答率を得ることができる。
【学習方法】試験
【JIUコアカリ番号】
H03800, H04100, H04200, E25600, E27300, E27400, E27500, E27600
事前学習
教科書、配布資料、ノート、演習問題等を用いて第8-13回までの学習内容を復習する。過去の定期試験問題の正答を作成する(4時間)。
事後学習
第8‐13回の学習内容の理解度を振り返り、理解が不十分であったものについては、教科書、配布資料、ノート、演習問題等を用いて復習する(3時間)。

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業7回目の試験50%と授業14回目の試験50%の合計100%
試験結果に対する課題を成績評価に含むことがある。
学習到達度に未達の学生に追再試験(100%)を実施する。
その他、確認試験結果および授業に対する取り組み姿勢を考慮する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
試験結果に対する課題を与えることがある。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
見てわかる薬学 図解薬剤学 改訂6版
山下伸二ら
南山堂
9784525778361
-
コンパス物理化学
輿石一郎/日野知証
南江堂
9784524403684
-
参考文献・推薦図書
物理薬剤学、医療薬剤学I・II、および製剤学Iの推薦図書

研究室
森 健二 K308 
押坂 勇志 K307 
秋元 雅之 K602
長谷川 哲也 K601 
オフィスアワー
授業に関する質問等は、研究室前の掲示物でオフィスアワ−を確認し活用すること。メールでの連絡も受け付ける。メールのタイトルには必ず学籍番号と氏名を記すこと。
森 健二 kmori@jiu.ac.jp
押坂 勇志 oshizaka@jiu.ac.jp
秋元雅之 makimoto@jiu.ac.jp
長谷川哲也 tet63@jiu.ac.jp
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001