シラバス情報

授業科目名
薬局・病院実務実習
学年
4年
単位数
20.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
三浦 剛、懸川 友人、大原 厚祐、長谷川 哲也、児玉 庸夫、神谷 貞浩、松本 かおり、亀井 智代、溝口 優、押坂 勇志、佐々木 英久
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
F薬学臨床GIO
患者・生活者本位の視点に立ち、薬剤師として病院や薬局などの臨床現場で活躍するために、薬物療法の実践と、チーム医療・地域保健医療への参画に必要な基本的事項を修得する。
コアカリキュラム F薬学臨床(但し、大学での臨床準備教育に関連するSBOを除く)
JIU新コアカリシラバス番号F00700-F17600  
授業の概要
必修
①科目名(英語名):薬局・病院実務実習 (Clinical Practice Experiences)
②授業形態:実習、講義、演習、ケーススタディ、SGD、ロールプレイ、レポート
③内容:実習は、将来、医療、保健、福祉等における社会的ニーズに貢献できる薬剤師としての基本的な知識・技能・態度、そして問題解決能力の修得を目指すものである。知識偏重の実習ではなく、医療人の一員として臨床現場で個々の事例や症例を体験して、医療における薬剤師業務の意義や薬物治療における薬剤師の役割を理解し、実践的な能力を養成する実習を行う。薬物治療に関しては、主に「代表的な8疾患」を持つ患者の薬物治療に継続的に広く関わる。
実習施設では、患者や生活者に接して幅広い薬剤師業務を繰り返し体験し、コミュニケーション能力や問題解決能力を培う。原則として、病院では患者の薬物治療を経時的にモニタリングし、薬局では地域住民の薬物治療、在宅医療、セルフメディケーションの実践を学ぶ。病院、薬局が連携した地域保健活動にも参加・体験する。
【実務経験のある教員】 2名  

授業計画
薬局、病院の実習期間は連続性のある22週間で、各施設11週間を原則とし、順番は薬局実習→病院実習である。

実習内容
F薬学臨床は、(1)薬学臨床の基礎、(2)処方せんに基づく調剤、(3)薬物療法の実践、(4)チーム医療への参画、および(5)地域の保健・医療・福祉への参画によって構成されている。
シラバスには、F薬学臨床SBO中の「大学での臨床準備教育に関連するSBO」を除くすべてのSBOを挙げており、◎:その施設で主に実施すべきSBO、○:その施設で実施する内容を含むSBO、△:その施設で関連する内容を含むSBO、無印:その施設で直接関係しないSBOを示している。病院、薬局の特有の内容はそれぞれの施設で実施するが、病院、薬局で共通して実施する服薬指導や調剤業務等の内容については同じ枠に提示している。

各SBOに対応するJIU新コアカリシラバス番号は、別途配布した「新コアカリ対応 城西国際大学薬学部 薬学実務実習の手引き」にも記載している。

(1)薬学臨床の基礎
GIO 医療の担い手として求められる活動を適切な態度で実践するために、薬剤師の活躍する臨床現場で必要な心構えと薬学的管理の基本的な流れを把握する。

②臨床における心構え〔A(1)、(2)参照〕
実習に関係するSBO
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎4. 医療の担い手が守るべき倫理規範を遵守し、ふさわしい態度で行動する。(態度)(SBO891)(F00700)
薬局◎ 病院◎5. 患者・生活者の基本的権利、自己決定権について配慮する。(態度)(SBO892)(F00800)
薬局◎ 病院◎6. 薬学的管理を実施する際に、インフォームド・コンセントを得ることができる。(態度)(SBO893)(F00900)
薬局◎ 病院◎7. 職務上知り得た情報について守秘義務を遵守する。(態度)(SBO894)(F01000)

具体的内容(薬局・病院共通)
・病院、薬局実習を通して患者、来局者、施設スタッフ、地域関係者等と関わり、医療人としての倫理観をもって相応しい態度でそれぞれの立場に対応・配慮して行動する。(指導者は実習生の成長に応じ、随時形成的評価を行い、フィードバックを行うこと。)

③臨床実習の基礎
実習に関係するSBO
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
病院◎6. 病院における薬剤部門の位置づけと業務の流れについて他部門と関連付けて説明できる。(SBO900)(F01600)
病院◎7. 代表的な疾患の入院治療における適切な薬学的管理について説明できる。(SBO901)(F01700)
病院◎8. 入院から退院に至るまで入院患者の医療に継続して関わることができる。(態度)(SBO902)(F01800)
病院◎9. 急性期医療(救急医療・集中治療・外傷治療等)や周術期医療における適切な薬学的管理について説明できる。(SBO903)(F01900)
病院◎10. 周産期医療や小児医療における適切な薬学的管理について説明できる。(SBO904)(F02000)
薬局〇 病院◎11. 終末期医療や緩和ケアにおける適切な薬学的管理について説明できる。(SBO905)(F02100)
薬局△ 病院◎12. 外来化学療法における適切な薬学的管理について説明できる。(SBO906)(F02200)
薬局◎ 病院◎13. 保険評価要件を薬剤師業務と関連付けて概説することができる。(SBO907)(F02300)
薬局◎14. 薬局における薬剤師業務の流れを相互に関連付けて説明できる。(SBO908)(F02400)
薬局◎15. 来局者の調剤に対して、処方せんの受付から薬剤の交付に至るまで継続して関わることができる。(知識・態度)(SBO909)(F02500)

具体的内容(薬局)
・在宅医療、地域包括ケアの中での終末期医療や緩和ケアの薬学的管理について確認する。
・院外処方で実施される外来化学療法での薬学的管理について確認する。
・保険薬局施設で適用される医療保険の要件、薬局薬剤師の保険要件を実習施設で確認する。
・保険請求などの業務の実際を確認する。
・薬局における医療提供システムおよび来局者への健康相談、販売等の薬剤師業務を理解し、その関連を実習期間を通して考察する。
・「代表的な疾患」患者の調剤において、処方せんの受付から調剤薬交付までを継続して体験する。

具体的内容(病院)
・病院の診療システムおよび他部署の業務を理解し、薬剤師業務との関連を実習期間を通して考察する。
・病棟実習の導入として、「代表的な疾患」の標準治療と基本的な薬学的管理を理解する(各領域につき担当薬剤師による概略把握と病棟見学を行う)。
・病棟実習の期間に、「代表的な疾患」の患者について入院から退院まで継続して関わる。(入退院センター等院内施設が関与する場合は、特に病棟だけにこだわる必要はない。)
・急性期医療及び周術期医療、周産期、小児、終末期医療、緩和ケア、外来化学療法の実際を体験する。(実習の全体像や意義を把握するため、実習生が実際の医療現場で説明を受けて随時学習する。指導者はそれを確認し適切なアドバイスを与える。)
・病院薬剤業務のうち、保険算定要件との関係について確認する。
(2)処方せんに基づく調剤
GIO 処方せんに基づいた調剤業務を安全で適正に遂行するために、医薬品の供給と管理を含む基本的調剤業務を修得する。

①法令・規則等の理解と遵守〔B(2)、(3)参照〕
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院〇2. 調剤業務に関わる法的文書(処方せん、調剤録等)の適切な記載と保存・管理ができる。(知識・技能)(SBO911)(F02700)
薬局◎ 病院〇3. 法的根拠に基づき、一連の調剤業務を適正に実施する。(技能・態度)(SBO 912)(F02800)
薬局◎4. 保険薬局として必要な条件や設備等を具体的に関連付けて説明できる。(SBO913)(F02900)
具体的内容(薬局)
・薬局内の実際の書類や掲示等から薬事関連法規に規定された法的文書等を確認し、その記載、保存、管理を実施する。
・薬事関連法規を意識して調剤業務全般を体験する。
・保険薬局の業務、施設、設備等と薬事関連法規との関連性の実際を理解する。

具体的内容(病院)
・実習施設での調剤業務の中で薬事関連法規に規定された法的文書等の取り扱いを体験する。
・薬事関連法規を意識して調剤業務全般を体験する。

②処方せんと疑義照会
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎7. 処方せんの記載事項(医薬品名、分量、用法・用量等)が適切であるか確認できる。(知識・技能)(SBO920)(F03600)
薬局△ 病院◎8. 注射薬処方せんの記載事項(医薬品名、分量、投与速度、投与ルート等)が適切であるか確認できる。(知識・技能)(SBO921)(F03700)
薬局◎ 病院◎9. 処方せんの正しい記載方法を例示できる。(技能)(SBO922)(F03800)
薬局◎ 病院◎10. 薬歴、診療録、患者の状態から処方が妥当であるか判断できる。(知識・技能)(SBO923)(F03900)
薬局◎ 病院◎11. 薬歴、診療録、患者の状態から判断して適切に疑義照会ができる。(技能・態度)(SBO924)(F04000)

具体的内容(薬局)
・実際の来局者処方せんを教材にして各記載事項の意義を確認しながら、処方せん監査を実施し、その妥当性を判断する。
・調剤業務の中で、薬歴やお薬手帳、患者への問診などから判断して、適切でないと思われる処方について疑義照会を体験する。

具体的内容(病院)
・調剤(注射剤を含む)業務の中で、処方せんを監査し、その妥当性を判断する。
・調剤業務の中で、診療録(カルテ等)、患者への問診等から判断して、適切でないと思われる処方について疑義照会を体験する。

③処方せんに基づく医薬品の調製
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院〇9. 主な医薬品の一般名・剤形・規格から該当する製品を選択できる。(技能)(SBO933)(F04900)
薬局◎ 病院〇10. 適切な手順で後発医薬品を選択できる。(知識・技能)(SBO934)(F05000)
薬局◎ 病院〇11. 処方せんに従って計数・計量調剤ができる。(技能)(SBO935)(F05100)
薬局◎ 病院〇12. 錠剤の粉砕、およびカプセル剤の開封の可否を判断し、実施できる。(知識・技能)(SBO936)(F05200)
薬局◎ 病院〇13. 一回量(一包化)調剤の必要性を判断し、実施できる。(知識・技能)(SBO937)(F05300)
薬局△ 病院◎14. 注射処方せんに従って注射薬調剤ができる。(技能)(SBO938)(F05400)
薬局〇 病院◎15. 注射剤・散剤・水剤等の配合変化に関して実施されている回避方法を列挙できる。(SBO939)(F05500)
薬局△ 病院◎16. 注射剤(高カロリー輸液等)の無菌的混合操作を実施できる。(技能)(SBO940)(F05600)
病院◎17. 抗悪性腫瘍薬などの取扱いにおけるケミカルハザード回避の手技を実施できる。(知識・技能)(SBO941)(F05700)
薬局◎ 病院◎18. 特別な注意を要する医薬品(劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬・抗悪性腫瘍薬等)の調剤と適切な取扱いができる。(知識・技能)(SBO942)(F05800)
薬局◎ 病院◎19. 調製された薬剤に対して、監査が実施できる。(知識・技能)(SBO943)(F05900)
具体的内容(薬局・病院共通)
・実際の処方せん調剤業務を行いながら以下の事を体験する。
○処方せんの記載から正しく医薬品、後発品の選択を体験する。
○実際の計数・計量調剤業務を体験する。(散剤、水剤、軟膏、一包化、錠剤等の粉砕、適切な賦形等調剤業務をその業務の理由を考えながら学習する。)
○特別な注意を要する医薬品の調剤と適切な取り扱いを体験する。
○調製を終えた薬剤の監査を体験する。
・施設で処方される医薬品に関し、配合変化を確認しながらその機序と回避方法を理解する。
・調剤において特別な注意を要する医薬品を確認し、その適切な取り扱いを体験する。
・調剤業務の中で調製された薬剤の監査を体験する。

具体的内容(薬局)
・薬局で取り扱う注射剤の調剤を体験する。
・在宅医療での薬局での注射剤調剤を体験する。

具体的内容(病院)
・注射処方せんに従って処方監査から調製までを体験する。
・注射剤調剤の中で無菌的混合操作を体験する。
・がん化学療法のレジメンチェックと抗がん剤調製を体験する。
・注射剤調剤、坑悪性腫瘍薬取り扱いの中でケミカルハザードの回避操作を体験する。

④患者・来局者応対、服薬指導、患者教育
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎9. 患者・来局者に合わせて適切な応対ができる。(態度)(SBO952)(F06800)
薬局◎ 病院◎10. 患者・来局者から、必要な情報(症状、心理状態、既往歴、生活習慣、アレルギー歴、薬歴、副作用歴等)を適切な手順で聞き取ることができる。(知識・態度)(SBO953)(F06900)
薬局◎ 病院◎11. 医師の治療方針を理解した上で、患者への適切な服薬指導を実施する。(知識・態度)(SBO954)(F07000)
薬局◎ 病院◎12. 患者・来局者の病状や背景に配慮し、医薬品を安全かつ有効に使用するための服薬指導や患者教育ができる。(知識・態度)(SBO955)(F07100)
薬局◎ 病院◎13. 妊婦・授乳婦、小児、高齢者等特別な配慮が必要な患者への服薬指導において、適切な応対ができる。(知識・態度)(SBO956)(F07200)
薬局◎ 病院◎14. お薬手帳、健康手帳、患者向け説明書等を使用した服薬指導ができる。(態度)(SBO957)(F07300)
薬局◎ 病院◎15. 収集した患者情報を薬歴や診療録に適切に記録することができる。(知識・技能)(SBO958)(F07400)

具体的内容(薬局・病院共通)
・薬局では処方せん調剤の患者、来局者対応を初回面談から服薬指導、それらの記録までを実際の患者・来局者で継続的に体験する。
・病院では病棟等で、入院・外来患者を対象とした継続的な服薬指導とそれらの記録を体験する。
(指導薬剤師監督の下、医療者として相応しい態度で患者情報を収集し、得られた情報を活かした患者対応、指導、情報提供とその記録を行う。)
(「代表的な疾患」を病院、薬局を通して全て体験すること。実習開始から早い段階で行い、毎日レベルアップしながら継続して学習する。)

⑤医薬品の供給と管理
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎9. 医薬品の供給・保管・廃棄について適切に実施できる。(知識・技能)(SBO967)(F08300)
薬局◎ 病院◎10. 医薬品の適切な在庫管理を実施する。(知識・技能)(SBO968)(F08400)
薬局〇 病院◎11. 医薬品の適正な採用と採用中止の流れについて説明できる。(SBO969)(F08500)
薬局◎ 病院◎12. 劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬および覚醒剤原料の適切な管理と取り扱いができる。(知識・技能)(SBO970)(F08600)
病院◎13. 特定生物由来製品の適切な管理と取り扱いを体験する。(知識・技能)(SBO971)(F08700)

具体的内容(薬局)
・薬局で取り扱う医薬品を把握し、発注や補充、棚卸等の業務の中で適切な在庫管理を体験する。

具体的内容(病院)
・施設内のルールに沿って、適切な医薬品管理業務を行う(単独ではなく、他の調剤、病棟業務の一環も含む。)
・特定生物由来製品の適切な取り扱いを体験する。

具体的内容(薬局・病院共通)
・劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬および覚醒剤原料の管理や補充、伝票・帳簿処理等を体験する。
<SBO942と連携>
 
⑥安全管理
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎8. 特にリスクの高い代表的な医薬品(抗悪性腫瘍薬、糖尿病治療薬、使用制限のある薬等)の安全管理を体験する。(知識・技能・態度)(SBO979)(F09500)
薬局◎ 病院◎9. 調剤ミスを防止するために工夫されている事項を具体的に説明できる。(SBO980)(F09600)
薬局◎ 病院◎10. 施設内のインシデント(ヒヤリハット)、アクシデントの事例をもとに、リスクを回避するための具体策と発生後の適切な対処法を提案することができる。(知識・態度)(SBO981)(F09700)
薬局◎ 病院◎11. 施設内の安全管理指針を遵守する。(態度)(SBO982)(F09800)
薬局〇 病院◎12. 施設内で衛生的な手洗い、スタンダードプリコーションを実施する。(技能)(SBO983)(F09900)
病院◎13. 臨床検体・感染性廃棄物を適切に取り扱うことができる。(技能・態度)(SBO984)(F10000)
病院◎14. 院内での感染対策(予防、蔓延防止など)について具体的な提案ができる。(知識・態度)(SBO985)(F10100)

具体的内容(薬局・病院共通)
・施設で実施されている医薬品および医薬品以外に関連した安全管理体制、手順書等を確認し、その仕組みを理解する。
・実習期間を通して安全管理を意識して薬剤師業務を実践する。
・実践のなかで体験したインシデント、アクシデントや蓄積されたインシデント、アクシデントなどをもとに、その対策について討議あるいは考察し、提案する。

具体的内容(薬局)
・施設内の感染源と対策を理解し、実習期間を通して実施する。

具体的内容(病院)
・調剤やTDM、病棟業務の一環として感染対策を実施する。
・実習中に体験した事例や蓄積された事例等をもとに、感染対策について考察、提案する。
(3)薬物療法の実践
GIO 患者に安全・最適な薬物療法を提供するために、適切に患者情報を収集した上で、状態を正しく評価し、適切な医薬品情報を基に、個々の患者に適した薬物療法を提案・実施・評価できる能力を修得する。

① 患者情報の把握
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局△ 病院◎5. 基本的な医療用語、略語を適切に使用できる。(知識・態度)(SBO990)(F10600)
薬局◎ 病院◎6. 患者・来局者および種々の情報源(診療録、薬歴・指導記録、看護記録、お薬手帳、持参薬等)から、薬物療法に必要な情報を収集できる。(技能・態度)(SBO991)(F10700)
薬局〇 病院◎7. 患者の身体所見を薬学的管理に活かすことができる。(技能・態度)(SBO992)(F10800)

具体的内容(薬局・病院共通)
・施設内で汎用される医療用語や略語を確認・理解する。

具体的内容(薬局)
・処方せん調剤、在宅医療、要指示医薬品・一般用医薬品販売などにおいて患者や来局者個々の情報を的確に収集・整理し、薬物療法全般に活かす体験をする。
・問診や得られる検査値等から患者の状態を把握し適切な薬物的管理を考察する。
<SBO952〜958と連携>

具体的内容(病院)
・調剤、医薬品管理、病棟業務などにおいて医療に必要な情報を的確に収集し、薬学的管理、薬物治療に活用する。
・病棟業務の一環として、診療録や病棟カンファレンス等を通した医療スタッフとの情報共有から適切な患者情報の収集を体験する。
・診療情報や患者の訴えを、副作用や薬効と関連づけて考察する。
<SBO952〜958と連携>

②医薬品情報の収集と活用〔E3(1)参照〕
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎2. 施設内において使用できる医薬品の情報源を把握し、利用することができる。(知識・技能)(SBO994)(F11000)
薬局◎ 病院◎3. 薬物療法に対する問い合わせに対し、根拠に基づいた報告書を作成できる。(知識・技能)(SBO995)(F11100)
薬局〇 病院◎4. 医療スタッフおよび患者のニーズに合った医薬品情報提供を体験する。(知識・態度)(SBO996)(F11200)
薬局◎ 病院◎5. 安全で有効な薬物療法に必要な医薬品情報の評価、加工を体験する。(知識・技能)(SBO997)(F11300)
薬局◎ 病院◎6. 緊急安全性情報、安全性速報、不良品回収、製造中止などの緊急情報を施設内で適切に取扱うことができる。(知識・態度)(SBO998)(F11400)

具体的内容(薬局)
・施設での医薬品関連情報の情報源と収集方法を理解し、実際の患者、来局者、施設スタッフに適切な医薬品情報を作成して提供する。
・新薬や薬効別、後発品などの薬局で役に立つ医薬品情報をまとめる。
・医師からの問い合わせに適切な医薬品情報を作成して提供する。
<SBO924、953〜957、991、992実習時に並行して実施>

具体的内容(病院)
・施設での医薬品関連情報の情報源と収集方法を理解し、収集した情報を評価・加工して適切な情報を患者、医療スタッフ等に提供する。
・医薬品情報室や病棟での実習の中で、種々の情報源を用いて、院内外の問い合わせに適切に対応する。(医薬品情報室での実習は病棟実習に先行して行う。)
<SBO924、953〜957、991、992実習時に並行して実施>

③処方設計と薬物療法の実践(処方設計と提案)
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院◎7. 代表的な疾患の患者について、診断名、病態、科学的根拠等から薬物治療方針を確認できる。(SBO1005)(F12100)
薬局〇 病院◎8. 治療ガイドライン等を確認し、科学的根拠に基づいた処方を立案できる。(SBO1006)(F12200)
薬局〇 病院◎9. 患者の状態(疾患、重症度、合併症、肝・腎機能や全身状態、遺伝子の特性、心理・希望等)や薬剤の特徴(作用機序や製剤的性質等)に基づき、適切な処方を提案できる。(知識・態度)(SBO1007)(F12300)
薬局△ 病院◎10. 処方設計の提案に際し、薬物投与プロトコールやクリニカルパスを活用できる。(知識・態度)(SBO1008)(F12400)
病院◎11. 入院患者の持参薬について、継続・変更・中止の提案ができる。(知識・態度)(SBO1009)(F12500)
薬局◎ 病院◎12. アドヒアランス向上のために、処方変更、調剤や用法の工夫が提案できる。(知識・態度)(SBO1010)(F12600)
薬局◎ 病院◎13. 処方提案に際して、医薬品の経済性等を考慮して、適切な後発医薬品を選択できる。(SBO1011)(F12700)
薬局△ 病院◎14. 処方提案に際し、薬剤の選択理由、投与量、投与方法、投与期間等について、医師や看護師等に判りやすく説明できる。(知識・態度)(SBO1012)(F12800)

具体的内容(薬局)
<SBO920〜924を基本とし、SBO952〜957実習時に連携して研修する。>(処方監査、服薬指導時に同時に実施する。)
・「代表的な疾患」を有する患者の薬物治療に継続的に関わり、処方せんや薬歴、状態等の情報から、患者の病態を推察し、より有効で安全な薬物療法について考察する。
・上記薬物治療の処方に適切でないと思われる所があれば、最適な薬物療法を考え指導者に提示し、必要があれば処方医に提案する。
・上記薬物治療において、アドヒアランスに関する問題を発見し、収集した情報を駆使して考察し、解決策の提案を実践する。
・上記薬物治療において、経済面での問題を発見し、収集した情報を駆使して考察し、適切な医薬品の選択・提案を実践する。

具体的内容(病院)
<SBO920〜924を基本とし、SBO952〜957実習時に連携して研修する。>(処方監査、服薬指導時に同時に実施する。)
・「代表的な疾患」を有する入院患者の薬物治療に継続的に関わり、収集した患者、医薬品、薬物治療法等に関する情報を駆使し、より有効で安全な薬物治療のために問題点を抽出し、解決策を考察して、処方設計の提案、治療薬の変更・中止の提案等を体験する。
・上記薬物治療において、アドヒアランスに関する問題を発見し、収集した情報を駆使して考察し、解決策の提案を実践する。
・上記薬物治療において、経済面での問題を発見し、収集した情報を駆使して考察し、適切な医薬品の選択・提案を実践する。                                              
 
④処方設計と薬物療法の実践(薬物療法における効果と副作用の評価)
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局△ 病院◎4. 医薬品の効果と副作用をモニタリングするための検査項目とその実施を提案できる。(知識・技能)(SBO1016)(F13200)
病院◎5. 薬物血中濃度モニタリングが必要な医薬品が処方されている患者について、血中濃度測定の提案ができる。(知識・態度)(SBO1017)(F13300)
病院◎6. 薬物血中濃度の推移から薬物療法の効果および副作用について予測できる。(知識・技能)(SBO1018)(F13400)
薬局△ 病院◎7. 臨床検査値の変化と使用医薬品の関連性を説明できる。(SBO1019)(F13500)
薬局〇 病院◎8. 薬物治療の効果について、患者の症状や検査所見などから評価できる。(SBO1020)(F13600)
薬局〇 病院◎9. 副作用の発現について、患者の症状や検査所見などから評価できる。(SBO1021)(F13700)
病院◎10. 薬物治療の効果、副作用の発現、薬物血中濃度等に基づき、医師に対し、薬剤の種類、投与量、投与方法、投与期間等の変更を提案できる。(知識・態度)(SBO1022)(F13800)
薬局◎ 病院◎11. 報告に必要な要素(5W1H)に留意して、収集した患者情報を正確に記載できる。(技能)(SBO1023)(F13900)
薬局◎ 病院◎12. 患者の薬物治療上の問題点を列挙し、適切な評価と薬学的管理の立案を行い、SOAP 形式等で適切に記録する。(知識・技能)(SBO1024)(F14000)
病院◎13. 医薬品・医療機器等安全性情報報告用紙に、必要事項を記載できる。(知識・技能)(SBO1025)(F14100)

具体的内容(薬局)
・「代表的な疾患」を有する患者を継続的に担当し、問診や医療機関から提供される情報(検査値等)等から、患者背景、病態、治療薬、治療法に関する情報等をもとに、薬物治療を考察し、その治療効果および副作用のモニターと評価を体験する。
<SBO953〜956,991,992、1005〜1012の実習時に並行して実施する。>

具体的内容(病院)
・薬物治療の効果および副作用のモニターと評価において必要な項目(症状、検査値等)をリストアップする。
・TDMの実際を体験する。
・「代表的な疾患」を有する入院患者の薬物治療に複数の病棟で継続的に関わり、収集した情報等から、より有効で安全な薬物治療の提案を体験する。
(必要に応じて、病棟だけでなく、入退院センターなどの院内施設を利用して実習を行ってもよい。)
<SBO953〜956,991,992、1005〜1012の実習時に並行して実施する。>    
具体的内容(薬局・病院共通)
・収集した患者情報、推察や提案をした内容等を薬歴などにわかりやすく適切に記載することができる。(指導した患者に対する記録を常に実施する。)
<SBO953,958,991,992,1005〜1012実習時に並行して実施>
(4)チーム医療への参画 〔A(4)参照〕
GIO 医療機関や地域で、多職種が連携・協力する患者中心のチーム医療に積極的に参画するために、チーム医療における多職種の役割と意義を理解するとともに、情報を共有し、より良い医療の検討、提案と実施ができる。

①医療機関におけるチーム医療
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
病院◎4. 薬物療法上の問題点を解決するために、他の薬剤師および医師・看護師等の医療スタッフと連携できる。(態度)(SBO1029)(F14500)
病院◎5. 医師・看護師等の他職種と患者の状態(病状、検査値、アレルギー歴、心理、生活環境等)、治療開始後の変化(治療効果、副作用、心理状態、QOL 等)の情報を共有する。(知識・態度)(SBO1030)(F14600)
病院◎6. 医療チームの一員として、医師・看護師等の医療スタッフと患者の治療目標と治療方針について討議(カンファレンスや患者回診への参加等)する。(知識・態度)(SBO1031)(F14700)
病院◎7. 医師・看護師等の医療スタッフと連携・協力して、患者の最善の治療・ケア提案を体験する。(知識・態度)(SBO1032)(F14800)
病院◎8. 医師・看護師等の医療スタッフと連携して退院後の治療・ケアの計画を検討できる。(知識・態度)(SBO1033)(F14900)
病院◎9. 病院内の多様な医療チーム(ICT、NST、緩和ケアチーム、褥瘡チーム等)の活動に薬剤師の立場で参加できる。(知識・態度)(SBO1034)(F15000)

具体的内容(病院)
・カンファレンス、種々の医療チームの活動への参加等、他の医療スタッフとの連携を体験する。
・「代表的な疾患」を有する入院患者の薬物治療に継続的に関わり、患者に関する情報の収集と伝達、治療計画の考察、治療効果および副作用の評価等他の医療スタッフとの協働を、継続した複数の病棟活動の中で体験する。       

②地域におけるチーム医療
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎ 病院〇3. 地域における医療機関と薬局薬剤師の連携を体験する。(知識・態度)(SBO1037)(F15300)
薬局◎4. 地域医療を担う職種間で地域住民に関する情報共有を体験する。(技能・態度)(SBO1038)(F15400)

具体的内容(薬局)
・処方せん調剤における医療機関と薬局との連携を体験する。
・合同で開催される研修会やイベントを体験する。
・地域包括センターや保健所等を通して地域で連携して行われている 医療、介護、福祉の実際を確認するとともに、できるだけ実際の活動を体験する。

具体的内容(病院)
・入院時処方や退院時処方を通して、患者情報の伝達を行う。

(5)地域の保健・医療・福祉への参画 〔B(4)参照〕
GIO 地域での保健・医療・福祉に積極的に貢献できるようになるために、在宅医療、地域保健、福祉、プライマリケア、セルフメディケーションの仕組みと意義を理解するとともに、これらの活動に参加することで、地域住民の健康の回復、維持、向上に関わることができる。

①在宅(訪問)医療・介護への参画
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎4. 在宅医療・介護に関する薬剤師の管理業務(訪問薬剤管理指導業務、居宅療養管理指導業務)を体験する。(知識・態度)(SBO1042)(F15800)
薬局◎5. 地域における介護サービスや介護支援専門員等の活動と薬剤師との関わりを体験する。(知識・態度)(SBO1043)(F15900)
薬局◎6. 在宅患者の病状(症状、疾患と重症度、栄養状態等)とその変化、生活環境等の情報収集と報告を体験する。(知識・態度)(SBO1044)(F16000)

具体的内容(薬局)
<SBO908,920〜924を基本として、933〜943では在宅特有の調剤業務を体験。952−958を活用して服薬指導、979〜983を活用して安全管理、990〜992、995〜998を活用して情報収集と提示、1005〜1012を活用して薬物療法の考察と提案を体験する。>
・薬局薬剤師による在宅医療、居宅介護の支援業務を患者宅、施設等への訪問も含め継続的に体験する。
・在宅に関与する医療、介護スタッフと情報を共有し、患者をサポートする意義を理解する。
・医師やケアマネジャーへの報告や提案を体験する。
   
②地域保健(公衆衛生、学校薬剤師、啓発活動)への参画
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎3. 学校薬剤師の業務を体験する。(知識・技能)(SBO1047)(F16300)
薬局◎4. 地域住民の衛生管理(消毒、食中毒の予防、日用品に含まれる化学物質の誤嚥誤飲の予防等)における薬剤師活動を体験する。(知識・技能)(SBO1048)(F16400)

具体的内容(薬局)
・学校薬剤師の指導のもと学校薬剤師業務を体験する。  
・地域で行われている薬剤師の関与する保健衛生活動(薬物乱用防止活動、禁煙活動、認知症サポート等)を確認する。
・実習中に行われる地域の活動に積極的に参加する。

③プライマリケア、セルフメディケーションの実践〔E2(9)参照]
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局◎5. 薬局製剤(漢方製剤含む)、要指導医薬品・一般用医薬品、健康食品、サプリメント、医療機器等をリスクに応じ適切に取り扱い、管理できる。(技能・態度)(SBO1053)(F16900)
薬局◎6. 来局者から収集した情報や身体所見などに基づき、来局者の病状(疾患、重症度等)や体調を推測できる。(知識・態度)(SBO1054)(F17000)
薬局◎7. 来局者に対して、病状に合わせた適切な対応(医師への受診勧奨、救急対応、要指導医薬品・一般用医薬品および検査薬などの推奨、生活指導等)を選択できる。(知識・態度)(SBO1055)(F17100)
薬局◎8. 選択した薬局製剤(漢方製剤含む)、要指導医薬品・一般用医薬品、健康食品、サプリメント、医療機器等の使用方法や注意点などを来局者に適切に判りやすく説明できる。(知識・態度)(SBO1056)(F17200)
薬局◎9. 疾病の予防および健康管理についてのアドバイスを体験する。(知識・態度)(SBO1057)(F17300)

具体的内容(薬局)
・要指導医薬品・一般用医薬品の販売を行う薬局で、以下の販売業務や健康相談業務を体験する。
○店舗で販売している要指示医薬品・一般用医薬品、健康食品、医療機器等について、特徴や注意点等について確認する。
○要指導医薬品・第一類医薬品、要指導医薬品等、法規制に則った薬局での販売業務を体験する。
○実際の店頭での来局者の健康相談を体験し、指導薬剤師と一緒に来局者個々の症状や生活習慣、環境などから受診勧奨や要指導医薬品・一般用医薬品販売などの対応を体験する。
○来局者に生活習慣の改善や疾病の予防の重要性を認識させその具体的な指導を体験する。
○地域住民に対し 疾病の予防や健康維持の啓発活動を体験する。
<SBO953,991,992を活用して、多くの来局者に対し継続して体験する。>
   
④災害時医療と薬剤師
◎:その施設で主に実施すべきSBO、 ○:その施設で実施する内容を含むSBO、
△:その施設で関連する内容を含むSBO、 無印:その施設で直接関係しないSBO
コアカリSBO、JIU新コアカリシラバス番号
薬局〇 病院〇5. 薬局製剤(漢方製剤含む)、要指導医薬品・一般用医薬品、健康食品、サプリメント、医療機器等をリスクに応じ適切に取り扱い、管理できる。(技能・態度)(SBO1059)(F17500)
薬局〇 病院〇6. 来局者から収集した情報や身体所見などに基づき、来局者の病状(疾患、重症度等)や体調を推測できる。(知識・態度)(SBO1060)(F17600)

具体的内容(薬局・病院共通)
・施設やその地域の災害時の体制を確認する。可能であれば 災害に対応する活動を体験する。
・過去の事例等を参考にして、大規模な災害が発生した際の病院、薬局の業務や地域貢献、薬剤師としての役割等について討議、考察する。
 
[事前・事後学習]
実習開始前に、薬学教育モデル・コアカリキュラム F薬学臨床(平成25年12月25日、薬学系人材養成の在り方に関する検討会)、薬学実務実習に関するガイドライン(平成27年2月10日、薬学実務実習に関する連絡会議)、「今日の治療薬」、「フローチャート・トリアージ実践マニュアル」、および「新コアカリ対応 城西国際大学薬学部実務実習の手引」を読んでおく。
実習開始後は、日誌、一週間振り返り、実習全体の振り返り、(4)(5)領域のレポートを作成し、指導薬剤師に提出する。
【学習方法】 実習、講義、演習、ケーススタディ、SGD、ロールプレイ、レポート
F薬学臨床(但し、大学での臨床準備教育に関連するSBOを除く)
JIU新コアカリシラバス番号
F00700〜F17600

試験及び成績評価
実習施設が行う総合評価、大学が行う総合評価、および大学独自課題による評価により大学が総括的評価を行う。
・実習施設が行う総合評価60%
・大学が行う総合評価35%
内訳は、
実習施設と大学が共同もしくは教員単独で行う概略評価20%
「実習全体の振り返り」に対する評価10%
実務実習:報告書による評価5%
・大学独自課題による評価5%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
フィードバックは、実習中随時行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
実務実習施設が指定するもの、および「薬局・病院実務実習手引き」 等
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参考文献・推薦図書
『今日の治療薬』島田和幸/川合眞一/伊豆津宏二/今井靖 編(南江堂)
「フローチャート・トリアージ実践マニュアル」(佐仲雅樹、2014年,丸善出版)  

研究室
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オフィスアワー
薬局・病院実習についての質問は、研究室前の掲示物でオフィスアワ−を確認し活用すること。メールでの連絡も受け付ける。メールのタイトルには必ず学籍番号と氏名を記すこと。
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