シラバス情報

授業科目名
法律学概論
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
近藤 航
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本授業の到達目標は下記の2点にあり、社会における法のしくみ、重要性、限界について学ぶことにより、性別・国籍・信条・社会的身分等の相違を超えて、また、他者に対する敬意と思いやりの心をもって、問題解決のあり方を考えることのできる人の育成を目指す。

(1) 日常生活にも関係する具体的な判例・事例に触れながら、日本の国内法(六法、法制史等)や日本が関係する国際法について基礎的な知識を獲得すること。
(2) 獲得した基礎知識を応用して、実際に生じている社会問題の解決のあり方について法的に考察する力を養うこと。

授業紹介動画: https://web.microsoftstream.com/video/c3faaba7-6ac4-4730-9b12-324c7cfa1c7c
授業の概要
1. 科目名(英語名):法律学概論 (Introduction to Law)
2. 授業形態:講義
3. 内容:
法律を専門としない学生にとって、法律学概論という科目は敬遠しがちかもしれない。しかし、法律は社会の中で不可欠なものであり、実は私たちの生活にとって身近なものである。たとえば、結婚や遺産相続など人生の様々な局面でも法律の知識は必要であるし、大学を卒業して就職してからも法律を知っていることで助けられることもあるだろう。つまり、私たちは、法律を離れて生活することはできないのである。本授業では、具体的な判例・事例を取り上げながら、日本の国内法および国際法を概観することにより、法の仕組みと役割を理解することを目的とする。

授業計画
1回
イントロダクション−「法」とは何か?、日本の法制史、法の種類
到達目標:法学の基礎(歴史、種類など)について理解する。
事前学習
「法」とは何か考えておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

2回
国際法(1)−国際社会と法
到達目標:国際法の具体的内容と存在意義について理解する。

事前学習
「国際法」とは何かについて考えておく。

事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

3回
国際法(2)−国際連合と国際平和
到達目標:国際連合の設立背景を知り、国際平和について国際法の観点から考察できるようになる。
事前学習
国連の役割と課題について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

4回
国際法(3)−日本の領土問題
到達目標:相手の立場にもたって自分の立場を冷静かつ建設的に見つめ直すことができるようになる。
事前学習
北方領土の歴史的経緯について調べ、論点を整理する。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

5回
憲法(1)−特質(特徴と本質)、人権
到達目標:日本国憲法の特質について理解する。
事前学習
・「大日本帝国憲法」と「日本国憲法」の基本的な相違点について調べる。
・「憲法」と「法律」の役割の違いとは何か、について考えておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

6回
憲法(2)−人権(続き)、統治機構(権力分立、立法)
到達目標:「三権分立」の仕組みと「法の下の平等」の意義について理解する。
事前学習
・「法の下の平等」の「平等」の意味について調べる。
・なぜ三権分立が重要であるのか、考えておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

7回目
憲法(3)−統治機構(行政、司法)
到達目標:行政の定義と役割を理解する。
事前学習
・「行政」とは何か(定義の仕方)について調べる。
・裁判により問題解決を図ることのできる紛争と、できない紛争の違いについて考えておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

8回
民法(1)−基本原則、財産法
到達目標:民法の全体像と財産法の基礎について理解する。
事前学習
・テキスト第1章を読み、「民法」という法律の特徴について調べる。
・「保証人」と「連帯保証人」の違いについて調べる。
・テキスト第2章を読み、「不法行為」とは何かを調べる。
・自動車事故の場合、誰がどのような責任を負うのか調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

9回
民法(2)−家族法(親族)
到達目標:家族法(親族)の基礎について理解する。
事前学習
テキスト第4章1、2を読み、婚姻と離婚のそれぞれの条件と効果(権利・義務の発生・消滅)について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

10回
民法(3)−家族法(相続)
到達目標:家族法(相続)の基礎について理解する。
事前学習
相続に関するきまりを中心に、テキスト第4章3、4、5を読む。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

11回
刑法
到達目標:刑法の基礎について理解する。
事前学習
「罪刑法定主義」の意味と重要性について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

12回
裁判制度
到達目標:裁判制度の仕組みについて理解する。
事前学習
テキスト第6章を読み、民事裁判と刑事裁判の違いについて調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

13回
商法
到達目標:商法の仕組みを理解する。

事前学習
テキスト第5章を読み、「株式会社」の仕組みについて調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点をテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・学期末レポート:60% 、「本日のまとめ」(兼 出席確認):40%
・授業時数の1/3以上欠席した場合には、原則として学期末レポートの提出資格を失う。(したがって、単位を修得することはできない。)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
原則として、次回の授業で解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
法の世界へ(第8版)
池田真朗(他)
有斐閣
9784641221635
授業中に参照はしないが、本テキスト(1,700円+税)は本授業の内容を概ね網羅している。なお、毎授業時に、レジュメ・資料を配布する。
参考文献・推薦図書
・『はじめての憲法学【第4版】』中村睦男編(他)(三省堂、2021年、2,700円+税)
・『憲法 第7版』芦部信喜著(岩波書店、2019年、3,200円+税)
・『ビジュアルテキスト国際法【第2版】』加藤信行(他)(有斐閣、2020年、2,400円+税)
・『ブリッジブック法学入門【第2版】』南野森編著(信山社、2013年、2,300円+税)
・『ポケット六法【令和4年版】』佐伯仁志・大村敦志編代(有斐閣、2021年、1,900円+税)
研究室
東金キャンパス H棟402号室
オフィスアワー
授業内で別途案内する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
「国際法」、「国際ボランティア論」、「NGO・NPO入門」など
詳細は以下のURL参照
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001

私が担当する上記関連授業科目のいずれも、十分な基礎知識(専門知識)がなくても受講可能である。『意欲・関心』があるならば、そのような学生(日本人学生と留学生の両方)の受講を歓迎する。ただし、授業内容を理解するためには、当然のことながら一定の日本語能力がどうしても必要となる。特に高い語学力は要求されないし、これまでも多数の留学生が受講してきたが、留学生は第1回の授業に出席してみて、ついていけそうかどうか判断すること。