シラバス情報

授業科目名
ブランドマネジメント
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
袁 福之
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
次の概念・知識・方法を学修する。

1. 経済社会の発展に伴い、ブランドに関する理論の変遷を理解し、今日の到達点を理解する。

2. 今後の企業活動におけるブランドを中心とするマーケティングの重要性を理解し、最新の理論と事例を修得する。

3. 今後の企業価値を創造するブランドマネジメントの重要性と方法を理解し、実際に企業活動の中に生かすことができる。
授業の概要
企業が価値を創造し持続可能性を保持するためには、ブランド戦略が重要である。ブランドが創造する価値の次元も、自出保証や製品価値から、感性価値、関係体験価値、共創価値へと高まっている。本講義は、今後の企業価値を創造するブランドマネジメントの重要性と方法を理解し、実際に企業活動の中に生かすことができるよう学ぶ。ブランドマネジメントに関する理解と知識は、良い修士論文を書くのに必要不可欠な知識であり、習得するとともに修士論文の中で生かすことができるようにしていきたい。

授業計画
1回
企業活動におけるマーケティングの重要性を理解し、その定義を正確に理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する
事後学習
授業の内容を踏まえて、小レポートを作成し提出する。

2回
戦略策定のマクロ環境分析の分析フレームワーク3C分析、5 Force分析、PEST分析について学ぶ。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
授業の内容を踏まえて、小レポートを作成し提出する。

3回
戦略方針決定のための分析フレームワークSWOT分析、STP分析、4P分析について学ぶ。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
授業の内容を踏まえて、小レポートを作成し提出する。

4回
マーケティングの進化、マーケティング1.0、マーケティング2.0、マーケティング3.0、マーケティング4.0の歴史的な変遷を理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
授業の内容を踏まえて、小レポートを作成し提出する。

5回
ブランドとは何か、今日の企業価値におけるブランドの重要性について学ぶ。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
2016年の三菱自動車の燃費不正がもたらす企業価値とブランドの毀損に関する事例を調べ説明できるようにする。

6回
ブランドが独自の理念・意思・価値観を貫き、顧客や社会に対して価値を創り提供する。この一貫した姿勢がどのように共感を呼び起こしブランド価値を高めることを理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
自分が好きな企業やブランドの理念・ブランドスローガン、ブランドプロミスについて調べ、レポートとしてまとめ提出する。

7回目
ブランド理論の変遷 (1) ブランド・イメージ論、ブランド・エクイティ論、ブランド・アイデンティティ論の歴史的な変遷を理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
当時の社会経済状況とブランド理論の関連性を理解する。

8回
ブランド理論の変遷 (2) ブランド・エクスペリエンス論、ブランド・リレーションシップの歴史的な変遷を理解する
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
当時の社会経済状況とブランド理論の関連性を理解し、その変遷の理由を掌握する。

9回
サービス・ドミナント・ロジック(SDL)理論とブランド価値共創
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
サブスクリプションモデルの事例を分析し、SDL理論との関係を理解する。

10回
ソーシャルメディアの役割とそれを活用したブランディング戦略を理解する
事前学習
ソーシャルメディアを活用したブランディング戦略
事後学習
メディア企業としてのGoProの戦略、D2Cブランドについて調べ、事例を深く理解する。

11回
企業の顧客価値・顧客体験の創造におけるブランドの役割を、事例研究を通じて深く理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
ネスレのキットカットの消費者との価値共創の事例を調べ、歴史的な変遷と今日の展開を理解する。

12回
企業と顧客の価値共創(Co-Creation)を駆動するエンジンとしてのブランドの重要性を理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
無印良品の消費者参加型商品開発の事例を調べ確認する。

13回
企業の消費者参加型商品開発、オープン・イノベーション戦略を学ぶ
企業活動におけるCSR(企業の社会的責任)とCSV(共通価値の創造)の関係を、事例を通じて深く理解する。
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
無印良品くらしの良品研究所、P&Gの「Connect + Develop」、LEGOの事例を調べ、具体的な商品開発の過程を理解する。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末レポート試験を実施する。
○期末レポート試験:70%
○授業への参加・取り組み・発表:30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックは、最終講義でまとめて行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
【完全図解】一冊で丸わかり ドラッカー・ポーター・コトラー入門
中野明
朝日新聞出版
978-4023315396
2016年
参考文献・推薦図書
『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』(フィリップ・コトラー、ヘルマワン・カルタジャヤ、イワン・セティアワン、朝日新聞出版、2010年、¥2,640)
『ソーシャル時代のブランド・コミュニティ戦略』(小西圭介、ダイヤモンド社、2013年、¥1,570)
『本当のブランド理念について語ろう- 「志の高さ」を成長に変えたトップ企業50』(ジム・ ステンゲル、阪急コミュニケーションズ 、2013年、¥2,200)
『コネクト ー 企業と顧客が相互接続された未来の働き方』(Dave Gray, Thomas Vander Wallka、オライリージャパン、2013年)
『小売再生—リアル店舗はメディアになる』(ダグ・スティーブンス、 斎藤栄一郎 訳、プレジデント社、2018年)


研究室
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月曜日3時限・4時限
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