シラバス情報

授業科目名
ジェンダー研究:社会A
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
魚住 明代
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン
授業の到達目標及びテーマ
1.持続可能性という観点から人口減少社会日本の将来像を把握する。
2.近代以降の世界の人口移動について学び、現代との比較をする中でその背景を考える。
3.ヨーロッパ諸国の都市政策、家族政策の事例を学び、日本と比較を行う。
4.ドイツやフランスの家族政策・ジェンダー政策の関係について、歴史的視点から学ぶ。
5.日本における家族政策・ジェンダー政策の課題について知識に裏付けられた見解を示せる。
授業の概要
前半はテキストを元に講義形式で進めるが、後半は履修者による発表とディスカッションを通じて、日本の家族およびジェンダー政策の課題を考える。文献講読では、履修者がテキストの各章を担当して発表し、意見交換を行う。配布資料は、事前事後学習を行う際に各自が活用すること。

授業計画
1回
講義形式で、本授業で用いる基礎的な諸概念の理解を深める。続いてテキストを講読する。第一回は人口変動と社会についてスライドを用いて学ぶ。
事前学習
テキストを入手して序章と第一章をよく読んでおくこと。
事後学習
副テキスト(以下の参考文献の欄を参照)の第一章をよく読んで、授業時に出された課題に取り組み提出する。

2回
人口転換と縮減する社会について講義形式で学ぶ。近代以降の人口転換と家族の変容について社会的背景を踏まえながら理解する。
事前学習
副テキストを読み、人口転換論について事前に理解をしておく。
事後学習
授業で示された課題に取り組み提出する。

3回
講義形式でスライドを用いて授業を行う。出生減退に関する人口学や社会学の先行研究から諸理論を学ぶ。現代社会における人口問題の背景を理解する。
事前学習
出生減退について副テキストを用いながら理解する。
事後学習
副テキストをよく読んで、理解を深める。

4回
福祉国家に関する議論を、先行研究を踏まえながら学ぶ。スライドを用いて講義形式で授業を行う。別途配布する福祉レジーム論に関する研究資料を講読しつつ、理解を深める。
事前学習
福祉レジーム論について事前に調べて理解をしておく。
事後学習
副テキストを踏まえつつ、家父長制と福祉の在り方について短いレポートを作成する。

5回
テキスト第一章人口減少社会の意味について学ぶ。人口減少社会が抱える具体的な諸問題について理解する。テキストを元に諸外国の事例を参照しながら、地域の変容について理解し、問題解決の方策について議論する。
事前学習
テキストの第一章に入るので、報告者は事前に良く準備をし、その他の履修者は質問を整理しておくこと。
事後学習
本日の議論のポイントをレポートにまとめて提出する。

6回
テキスト第二章を元に、人口減少がもたらす地域への影響について具体的な事例を踏まえて理解する。報告者の発表を元にディスカッションにより十分な意見の交換を行い問題点をまとめる。
事前学習
コミュニティと街づくり、地域再生について、テキスト第二章をもとに事前学習をする。
事後学習
テキストを再度読みながら、授業で話し合った内容を文章にまとめておく。

7回目
テキストの第三章「人類史の中の人口減少・ポスト成長社会」を講読する。報告者の発表を受けて、ディスカッションを行い理解を深める。
事前学習
テキストの第三章を読み、人口変動の歴史を長期的視点から捉え理解しておく。
事後学習
授業で話し合われた内容を文章化して提出する。

8回
テキストの第4章についての報告を聴きながら、論点を整理する。ジェンダーの視点から現行の社会保障制度が形成されて来た過程を学び、社会の変化に適した制度改革の可能性について議論する。
事前学習
社会保障について、人口減少社会が抱える問題点について調べて理解を深めておく。第4章を読む。
事後学習
manabaに提示した補足資料を基に、第4章のタイトルで短いレポートを作成して提出する事。

9回
第五章を読みながら、高齢化社会における医療制度の問題について学ぶ。テキストを元にディスカッションを行うとともに、留学生の報告をもとにに日中比較を行う。
事前学習
人口減少社会における医療制度の未来について事前にテキストを読んで調べ学習をすること。留学生の方は中国の事情についても調べておいて欲しい。
事後学習
授業内容について簡潔にまとめ、副読本を参考にしながら自身の意見を述べる(レポートとして提出する)。

10回
家意識と埋葬の関係について、テキスト第6章の報告をもとに話し合う。
事前学習
テキスト第6章の予習をすること。埋葬についての文化比較、ジェンダー間の意識差について調べておくこと。
事後学習
多様な埋葬のスタイルについて調べ、現代社会における埋葬への受容の変化について簡単なレポートを作成して提出する事。

11回
配布資料を基に、地域における包括的生活支援政策の現状を取り上げ講義する。続いて、日本における多様な「居場所づくり」の取り組み実践例について各自が調べた内容を報告し、地域における人的資源活性化の課題について話し合う。
事前学習
配布資料をよく読んで、衰退する地域人口とそれへの対策について様々な都市や地域の事例を調べておくこと。
事後学習
テキストの第2章に戻り、持続可能な社会における地域の在り方について再読し、今日の授業内容を踏まえてまとめを作成する。

12回
家族の多様化の中で、社会支援はどうあるべきかについて議論する。ひとり親家族に焦点を絞り、地域社会での支援に着目しながら講義を行う。サブテキストを踏まえて議論を行う。
事前学習
テキスト及び副テキストの論述を元に、家族の多様化と福祉社会の課題について事前に調べ学習をしておくこと。
事後学習
授業で扱った日本とドイツの事情を踏まえて、諸外国での対応についてしらべ学習を行う。特にコロナ禍での支援の在り方について情報収集する。

13回
この授業で用いたテキスト、副テキスト、参考文献を振り返り、知識の定着を図ると共に、議論した内容について復習する。
準備してきた問題点について全員でディスカッションを行う。その後、質疑応答の時間を設けて根気授業の総括をする。
事前学習
今学期の授業を振り返り、理解不足と思われた点を明らかにして問題点を整理する。
事後学習
本学期の学びを振り返り総復習をする。授業で扱ったテーマについて、ノート整理をして知識の定着を図ると共に、自身の問題意識を明らかにし、学期末レポートの作成に臨む。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
試験は学期末レポートを課す。成績評価は、授業への積極的な参加と取り組み(4割)と小レポート(2割)、学期末レポート(4割)をもとにして総合的評価を行う。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
各授業で出したレポートや課題については、次週の授業でフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
人口減少社会のデザイン
広井良典
東洋経済出版
9784492396476
1980円
参考文献・推薦図書
副テキスト
『縮減する社会』(カウフマン、F-X著、原書房、2011年)
参考文献
『家族のための総合政策』(マイデル、B, 本澤巳代子編著、信山社、2010年)
『少子に挑む』(日本経済新聞社編、日本経済新聞社、2005年)
その他の参考文献は授業で示す。
研究室
H棟505室
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火曜日と水曜日の昼休み
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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